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出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-10-01)
ある企業のWebサイトは特定のセール期間中にアクセスが通常時の10倍に急増するが、セール期間以外は余分なリソースへの投資を避けたい。この要件を満たすクラウドの特性として最も適切なものはどれか。
- A高可用性
- ✓スケーラビリティ(伸縮性)
- Cフォールトトレランス
- D予測可能なコスト
解説
需要の増減に応じてリソースを動的に増減できる特性はスケーラビリティ(弾力性)であり、無駄な固定投資を避けつつ需要ピークに対応できる。
根拠クラウドコンピューティングのメリット(スケーラビリティ/伸縮性)
あるAzureサービスのSLAが99.9%と定められている場合、1年間(365日)に許容される最大ダウンタイムはおよそ何時間か。
- A約4.38時間
- B約17.52時間
- C約87.6時間
- ✓約8.76時間
解説
365日×24時間=8760時間であり、その0.1%(100%-99.9%)にあたる約8.76時間が年間の許容ダウンタイムとなる。
根拠クラウドコンピューティングのメリット(予測可能性・SLA)
ある金融機関は、規制上の理由で顧客の個人情報を自社データセンター内に保持する必要があるが、需要変動の大きい分析処理にはクラウドの弾力性を活用したいと考えている。採用すべき導入モデルはどれか。
- Aパブリッククラウド
- Bプライベートクラウド
- Cマルチクラウド
- ✓ハイブリッドクラウド
解説
機密データはオンプレミス(プライベート環境)に保持しつつ、変動の大きいワークロードをパブリッククラウドで処理する構成はハイブリッドクラウドに該当する。
根拠クラウド導入モデル(パブリック/プライベート/ハイブリッド)の比較
オンプレミスのデータセンターからAzureへ移行することで、企業のコスト構造がCapEx(資本的支出)からOpEx(運用的支出)へ移行する理由として最も適切な説明はどれか。
- Aクラウド移行によって総コストが必ず削減されるから
- Bクラウドではすべてのサービスが無料で提供されるため
- ✓サーバーなどのハードウェアを事前購入する代わりに、使用した分だけ従量課金で支払うようになるから
- DCapExとOpExはどちらもクラウドでは発生しなくなるため
解説
オンプレミスでは機器を事前購入する資本的支出(CapEx)が発生するが、クラウドでは使用量に応じて継続的に支払う運用的支出(OpEx)に置き換わる。
根拠クラウドコンピューティングのメリット(CapExとOpExの比較)
あるSaaS事業者は、特定のリージョンでデータセンター全体に影響する障害が発生した場合でもサービスを継続できるようにしたいと考えている。実現すべき設計として最も適切なものはどれか。
- A単一リージョン内の1つの可用性ゾーンのみにリソースを配置する
- ✓複数のAzureリージョンにリソースを分散配置し、地理冗長性を確保する
- Cすべてのリソースをオンプレミスのデータセンターに移動する
- Dコストを抑えるため単一のVMのみでシステムを構成する
解説
1つのリージョン全体に影響する障害に備えるには、複数のリージョンにリソースを分散配置して地理冗長性を確保する必要がある。単一ゾーンや単一VMではリージョン規模の障害に対応できない。
根拠クラウドコンピューティングのメリット(高可用性・信頼性)
あるスタートアップ企業は、初期投資を抑えつつ実際に使用したリソース分だけ料金を支払いたいと考えている。このニーズに合致するクラウドの特性として最も適切なものはどれか。
- A弾力性(elasticity)
- Bフォールトトレランス(fault tolerance)
- ✓従量課金制(consumption-based pricing)
- Dグローバルスケール
解説
従量課金制は使用した分だけ支払うモデルであり、初期投資を抑えたいスタートアップのニーズに合致する。弾力性は需要に応じた自動的なリソース増減を指し、支払い方式そのものを表すものではない。
根拠クラウドの概念について説明する(クラウドコンピューティングのメリット:従量課金制/コスト効率)
「高可用性(High Availability)」と「ディザスタリカバリ(Disaster Recovery)」の違いに関する説明として最も適切なものはどれか。
- A高可用性は大規模障害からの復旧を目的とし、ディザスタリカバリは通常運用時の稼働率向上を目的とする
- B高可用性とディザスタリカバリは同義であり、Azureでは互換的に使用される
- C高可用性はコスト削減を目的とし、ディザスタリカバリは性能向上を目的とする
- ✓高可用性は通常運用時における障害への耐性を高め稼働時間を最大化することを目的とし、ディザスタリカバリは大規模障害発生後にシステムを復旧させることを目的とする
解説
高可用性は日常運用における局所的な障害に対してサービスを継続稼働させることを目的とし、ディザスタリカバリはリージョン規模などの大規模障害発生後の復旧を目的とする、異なる概念である。
根拠クラウドの概念について説明する(高可用性とディザスタリカバリの概念)
あるチームは、Blob Storageにファイルがアップロードされたタイミングでのみ短時間の画像処理を実行し、それ以外の時間はサーバーの管理やコストを一切発生させたくないと考えている。この要件に最も適したAzureのコンピューティングサービスはどれか。
- AAzure Virtual Machines
- ✓Azure Functions
- CAzure Kubernetes Service (AKS)
- DAzure Virtual Machine Scale Sets
解説
Azure Functionsはサーバーレスのイベント駆動型サービスで、トリガー発生時のみコードを実行し、実行時間に応じて課金されるためサーバー管理が不要である。VMやAKSは常時稼働のインフラ管理が必要になる。
根拠Azureのアーキテクチャとサービス - Compute(Azure Functions)
ある企業は、サーバー側の処理を必要としないHTML・CSS・JavaScriptのみで構成された企業紹介サイトを、可能な限り低コストでホストしたいと考えている。最も適したAzureのストレージ機能はどれか。
- AAzure Files
- BAzure Disk Storage
- CAzure Queue Storage
- ✓Blob Storageの静的Webサイトホスティング機能
解説
Blob Storageには静的Webサイトホスティング機能があり、サーバーレスで静的コンテンツを低コストに配信できる。Azure Filesは共有ファイルシステム、Disk StorageはVM用、Queue Storageはメッセージング用であり用途が異なる。
根拠Azureのアーキテクチャとサービス - Storage(Blob Storageの静的Webサイトホスティング)
Azure Virtual Machines(IaaS)とAzure App Service(PaaS)の管理責任範囲の違いに関する説明として、最も適切なものはどれか。
- AVirtual MachinesもApp Serviceも、OSのパッチ適用は常にMicrosoftが自動で行う
- ✓Virtual Machinesを利用する場合はOSのパッチ適用や構成管理を利用者側が行うが、App Serviceを利用する場合は実行環境やOSの管理はMicrosoftが行う
- CApp Serviceを利用する場合、利用者はOSの選択からアプリケーションのデプロイまですべてを管理する必要がある
- DVirtual MachinesとApp Serviceでは、どちらも利用者が管理する範囲に違いはない
解説
IaaSであるVirtual MachinesはOSレベルの管理を利用者が担うのに対し、PaaSであるApp ServiceはOSやランタイムの管理をMicrosoftが担い、利用者はアプリケーション開発に専念できる。
根拠Azureのアーキテクチャとサービス - Compute(Virtual Machines、App Service、IaaS/PaaSの違い)
Azure Storageのレプリケーションオプションであるローカル冗長ストレージ(LRS)とgeo冗長ストレージ(GRS)の違いに関する説明として、最も適切なものはどれか。
- ALRSは複数のリージョンにデータを複製するのに対し、GRSは単一のデータセンター内でのみ複製する
- BLRSとGRSはどちらも複製を行わず、単一のコピーのみを保持する
- CGRSはデータを複製しない代わりに読み取り専用のバックアップを別料金で提供する
- ✓LRSは単一のデータセンター内でデータを複製するのに対し、GRSはプライマリリージョンに加え離れたセカンダリリージョンにも非同期でデータを複製する
解説
LRSは同一データセンター内で複数のコピーを保持するのに対し、GRSはプライマリリージョン内の複製に加え、地理的に離れたセカンダリリージョンへ非同期で複製することでリージョン障害への耐性を高める。
根拠Azureのアーキテクチャとサービス - Storage(冗長性オプション、LRS/GRS)
Azureポータルで新しい仮想マシンをデプロイする際の一般的な作業順序として、最も適切なものはどれか。
- Aまずネットワークセキュリティグループのルールを個別に設定し、その後にAzureサブスクリプションを新規作成する
- ✓リソースグループを指定し、VMのサイズとイメージを選択した後、ネットワーク設定を行い、最後にデプロイを実行する
- Cデプロイを実行した後で、使用するリソースグループとVMイメージを選択する
- DVMを起動してから、OSの種類とディスクサイズを決定する
解説
一般的な流れは、リソースグループの指定に始まり、VMの基本設定(サイズ・OSイメージ)、ネットワーク設定を経て、最後に構成内容を確認しデプロイを実行するという順序になる。
根拠Azureのアーキテクチャとサービス - Compute(Virtual Machinesのデプロイ)
あるグローバル企業は、世界各地のリージョンにデプロイした同一のWebアプリケーションに対して、ユーザーからのリクエストを最も応答時間の短いエンドポイントへ自動的に振り分けたいと考えている。この要件を満たすAzureサービスとして最も適切なものはどれか。
- AAzure Load Balancer
- ✓Azure Traffic Manager
- CAzure Application Gateway
- DAzure ExpressRoute
解説
Azure Traffic ManagerはDNSベースのグローバルトラフィックルーティングサービスであり、パフォーマンスルーティング方式などを用いて最も低遅延なエンドポイントへリクエストを振り分けられる。Load BalancerやApplication Gatewayはリージョン内の負荷分散を行うサービスである。
根拠Azure コアサービス(ネットワーク) - Azure Traffic Manager
ある企業は、世界中に散らばるユーザーに対して画像や動画などの静的コンテンツを、各ユーザーに近い場所から低遅延で配信したいと考えている。最も適したAzureサービスはどれか。
- AAzure ExpressRoute
- BAzure Traffic Manager
- CAzure Virtual Network
- ✓Azure CDN
解説
Azure CDN(コンテンツ配信ネットワーク)は世界各地のエッジサーバーに静的コンテンツをキャッシュし、ユーザーに最も近いエッジから配信することで低遅延化を実現する。
根拠Azure コアサービス(ネットワーク) - Azure CDN
Azure RBAC(ロールベースのアクセス制御)とAzure Policyの違いに関する説明として、最も適切なものはどれか。
- ✓RBACはユーザーが実行できる操作(アクション)を制御し、Azure Policyはリソースのプロパティやコンプライアンス状態を制御する
- BRBACとAzure Policyはどちらもリソースの構成設定を検証・修復するためのサービスであり、機能的に同一である
- CRBACはコスト管理のための機能であり、Azure Policyはアクセス許可を管理するための機能である
- DAzure Policyはユーザーへのロール割り当てを行うサービスであり、RBACはリソースの命名規則を強制するサービスである
解説
RBACは「誰が何をできるか」というアクセス許可を制御する仕組みであり、Azure Policyは「リソースがどのような状態・構成であるべきか」を強制・評価する仕組みである。両者は目的が異なり組み合わせて使用される。
根拠Azureの管理とガバナンスの機能とツール(Azure RBAC、Azure Policy)
ある企業では、経理部門の担当者にAzureのコスト情報を閲覧させたいが、リソースの作成・変更・削除といった操作は一切許可したくないと考えている。この要件を満たす対応として最も適切なものはどれか。
- AAzure RBACで「所有者」ロールを担当者に割り当てる
- ✓Azure RBACで「閲覧者」など読み取り専用の組み込みロールを担当者に割り当てる
- C担当者にサブスクリプションの「共同作成者」ロールを割り当てる
- D担当者のアカウントにテナントのグローバル管理者権限を付与する
解説
「閲覧者」ロールはリソースやコスト情報の参照は許可するが、作成・変更・削除は許可しない読み取り専用の組み込みロールであり、最小権限の原則に合致する。
根拠Azureの管理とガバナンスの機能とツール(Azure RBAC 組み込みロール)
ある企業は、社員がAzureポータルにサインインする際、パスワードに加えてスマートフォンアプリでの承認など追加の確認を求めることで不正アクセスのリスクを低減したいと考えている。導入すべき機能として最も適切なものはどれか。
- AAzure Policy
- ✓多要素認証(Multi-Factor Authentication)
- Cリソースロック
- DAzure Blueprints
解説
多要素認証はパスワードに加えてもう一つの検証要素(アプリ承認、SMSコードなど)を要求することでサインインの安全性を高める機能であり、本事例の要件に合致する。
根拠Azureの管理とガバナンスの機能とツール(Microsoft Entra ID の多要素認証)
あるサブスクリプションの月間総コストは240,000円であり、リソースには「部門」タグが付与されている。Cost Managementでタグ別に集計したところ、営業部門のコストが90,000円であった場合、営業部門が全体コストに占める割合として最も適切なものはどれか。
- A25%
- ✓37.5%
- C45%
- D62.5%
解説
90,000円を240,000円で割ると0.375、すなわち37.5%となる。タグを用いることで部門ごとのコスト按分を正確に把握できる。
根拠Azureの管理とガバナンスの機能とツール(Azure Cost Management、タグによるコスト管理)
Azure RBACにおいて、あるユーザーにサブスクリプションのスコープで「共同作成者」ロールを割り当てた場合に生じる効果として、最も適切なものはどれか。
- ✓そのロールはサブスクリプション配下のすべてのリソースグループおよびリソースに継承され、それぞれ個別に権限を付与する必要はない
- Bそのロールはサブスクリプションのスコープにのみ適用され、配下のリソースグループには一切反映されない
- Cそのロールは自動的にテナント内の他のすべてのサブスクリプションにも継承される
- Dそのロールは既定では無効化されており、各リソースグループで個別に有効化する必要がある
解説
Azure RBACの割り当ては階層的なスコープの下位に継承される。サブスクリプションレベルで割り当てたロールは、そのサブスクリプション配下のすべてのリソースグループとリソースに自動的に適用される。
根拠Azureの管理とガバナンスの機能とツール(Azure RBAC のスコープと継承)
あるセキュリティ担当者は、Azure環境全体のセキュリティ構成の不備を継続的に検出してセキュリティスコアを算出し、脅威検出やコンプライアンス評価も行いたいと考えている。最も適したサービスはどれか。
- AAzure Advisor
- ✓Microsoft Defender for Cloud
- CAzure Policy
- DAzure Monitor
解説
Microsoft Defender for Cloudはセキュリティ体制の継続的な評価、セキュアスコアの算出、脅威検出、規制コンプライアンス評価を提供するセキュリティ特化のサービスである。Azure Advisorはコストや性能など幅広い最適化提案を行うが、セキュアスコアや脅威検出には特化していない。
根拠Azure Fundamentals シラバス: Azureの管理とガバナンス機能とツール(Microsoft Defender for Cloud)
ある組織は、管理者ロールを常時付与するのではなく、必要なときだけ申請・承認を経て一定時間だけ昇格した権限を付与し、その後自動的に権限を失効させたいと考えている。最も適した機能はどれか。
- AAzure Policyによる自動修復
- Bリソースロックの読み取り専用設定
- ✓Microsoft Entra Privileged Identity Management(PIM)
- DRBACによる恒久的なロール割り当て
解説
PIMは、特権ロールをJust-In-Timeで期限付きに付与し、承認フローや時間経過後の自動失効を実現する機能である。恒久的なロール割り当てやリソースロックでは、必要な時だけ一時的に権限を昇格させるという要件を満たせない。
根拠Azure Fundamentals シラバス: Azureの管理とガバナンス機能とツール(ID管理・特権アクセス管理)