財務分析
ある建設業者は自己資本比率が同業他社平均より高い一方、総資本回転率は同業他社平均より低いことが判明した。この財務状況の評価として最も適切なものはどれか。
- A自己資本比率が高いため、資産効率にかかわらず経営は常に健全であると評価できる。
- ✓財務の安全性は比較的高いと考えられるが、総資本に対して完成工事高が少なく、資産の活用効率(収益獲得効率)には改善の余地があると考えられる。
- C総資本回転率が低いことは、短期の資金繰りが悪化していることを直接示すものである。
- D自己資本比率と総資本回転率はいずれも収益性を示す指標であり、両指標が逆方向であることは通常ありえない。
解説
自己資本比率は安全性分析の指標であり高いほど財務基盤は安定している。一方、総資本回転率は収益性分析の指標であり、総資本に対する完成工事高の少なさは資産の活用効率に課題があることを示す。両者は異なる視点の指標であり、同時に異なる評価結果となることは自然である。
根拠建設業経理検定試験 出題範囲(1級)『財務分析』- 経営分析(安全性分析と収益性分析の総合評価)