監査論
監査の実施過程で、監査人は被監査会社の代表取締役が実質的に支配する別会社との間に、通常の取引条件と異なる価格での資産の売買が行われていたことを発見した。監査人がまず行うべき対応として適切なものはどれか。
- A当該取引は代表取締役の個人的な取引であるため、監査の対象外として扱う
- B当該取引は少額であることが明らかであるため、追加の手続を実施せず無視する
- ✓当該取引が関連当事者との取引に該当するかを識別し、その事業上の合理性や財務諸表における開示の適切性を検討する
- D経営者に説明を求めず、直ちに監査報告書に不適正意見を記載する
解説
異例な条件での取引を発見した場合、監査人はまず関連当事者との取引への該当性を識別し、事業上の合理性及び開示の適切性を検討する必要がある。意見表明は検討の結果に基づいて判断すべき事項であり、最初の対応としては不適切である。
根拠日本公認会計士協会 監査基準委員会報告書(関連当事者)