民法及び商法
詐欺による意思表示の取消しと強迫による意思表示の取消しが第三者との関係に及ぼす効果の違いに関する説明として、民法の規定に照らして最も適切なものはどれか。
- ✓詐欺による取消しは善意無過失の第三者に対抗することができないが、強迫による取消しにはそのような制限がなく、第三者にも対抗することができる。
- B詐欺による取消しも強迫による取消しも、善意無過失の第三者に対抗することができない。
- C強迫による取消しは善意無過失の第三者に対抗することができないが、詐欺による取消しにはそのような制限がない。
- Dいずれの取消しも、取消し前に利害関係を有した第三者には一切対抗することができない。
解説
詐欺による意思表示の取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができないとされているが、強迫についてはこのような第三者保護規定がなく、強迫による取消しはその第三者にも対抗できる。詐欺の場合は表意者にも落ち度があり得るのに対し、強迫は表意者の意思決定の自由を著しく侵害する点で保護の必要性が高いためである。
根拠民法96条3項(詐欺による意思表示の取消しと第三者)