全73問から、出題範囲の骨格が掴める28問だけを抜き出しました。まずはここだけ流して、必要なら全問へ進んでください。
全73問に進むこの28問の内容
出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-10-01)
あるエンジニアが、Linuxカーネルにハイパーバイザー機能が標準で組み込まれているType1(ネイティブ型)の仮想化技術を使ってサーバー統合を計画している。この用途に該当する技術はどれか。
- AVMware Workstation Player
- BOracle VM VirtualBox
- CMicrosoft Virtual Server
- ✓KVM
解説
KVMはLinuxカーネルにハイパーバイザーを埋め込んだ仮想化機能であり、Type1(ネイティブ型)に分類される。他の3つはホストOS上で動作するType2(ホスト型)の代表例である。
根拠1.01.2 仮想マシン・コンテナの概念と利用
クラウド上のサーバーインスタンスにおいて、一時的なデータボリュームとして用意された揮発性ストレージのみにデータベースの永続データを保存していたところ、インスタンスを停止した際にそのデータがすべて失われた。この事象の直接の原因として適切なものはどれか。
- Aリージョンの選択を誤ったため
- ✓揮発性ストレージはインスタンス停止時にデータが削除される特性を理解せず使用したため
- C多要素認証を設定していなかったため
- Dファイアウォールの設定を誤ったため
解説
揮発性ストレージはインスタンスが停止すると保存されていたデータがすべて削除される特性を持つため、永続化が必要なデータを揮発性ストレージのみに保存するとデータ喪失のリスクが生じる。
根拠1.10.4 クラウドセキュリティの基礎(揮発性ストレージ)
CentOS7上でKVMによる仮想化環境を構築する作業手順のうち、最初に確認すべき事項として適切なものはどれか。
- ✓CPUが仮想化支援機能(vmx/svm)に対応しているかを/proc/cpuinfoで確認する
- Bvirt-installコマンドで仮想マシンを作成する
- Clibvirtdサービスを起動する
- DゲストOSのISOイメージをダウンロードする
解説
KVMはCPUの仮想化支援機能に依存するため、他の作業に先立ってCPUがvmxまたはsvmに対応しているかを最初に確認する必要がある。これが確認できて初めてパッケージ確認やデーモン起動などの後続作業に進める。
根拠1.01.2 仮想マシン・コンテナの概念と利用(KVM環境の設定と確認)
仮想マシンとコンテナの技術的な違いに関する記述として適切なものはどれか。
- AコンテナはハードウェアをエミュレートするためCPU・メモリ資源を多く消費する
- B仮想マシンはホストOSのカーネルを共有するため起動が高速である
- ✓コンテナはホストOSのカーネルを共有して動作するため、ホストOSと異なる種類のOSは実行できない
- D仮想マシンはホストOSのプロセスとして動作するため起動時間が短い
解説
コンテナはホストOSのカーネルを共有する仕組みであるため、ホストOSと異なる種類のOS環境を実行することはできない。一方、仮想マシンはハードウェアをエミュレートするため資源消費は大きいが、ホストOSと異なるOSを実行できる。
根拠1.01.2 仮想マシン・コンテナの概念と利用(仮想マシンとコンテナの違い)
ハードリンクとシンボリックリンクの違いに関する記述として適切なものはどれか。
- Aハードリンクは異なるファイルシステムをまたいで作成できるが、シンボリックリンクはできない
- Bシンボリックリンクは元のファイルと同じinode番号を持つが、ハードリンクは別のinode番号を持つ
- ✓ハードリンクは元のファイルを削除してもリンク先のデータにアクセスできるが、シンボリックリンクは元のファイルを削除するとリンク切れになる
- Dハードリンクはディレクトリに対しても自由に作成できるが、シンボリックリンクはディレクトリには作成できない
解説
ハードリンクは同一inodeを共有する複数の名前であるため、元のファイル名を削除してもデータ自体は残り続ける。一方シンボリックリンクは元ファイルへのパス参照にすぎないため、元ファイルを削除するとリンク切れとなる。
根拠1.02.3 ハードリンクとシンボリックリンク
systemdを採用したLinuxサーバーで、現在のセッションだけ一時的にmulti-user.targetからgraphical.targetへ切り替えたいが、次回起動時のデフォルトターゲットは変更したくない。この目的に適したコマンドはどれか。
- Asystemctl set-default graphical.target
- Bsystemctl enable graphical.target
- ✓systemctl isolate graphical.target
- Dsystemctl start graphical.target
解説
systemctl isolateは指定したターゲットに含まれないユニットを停止し、現在の実行状態だけを即座に切り替えるコマンドで、デフォルトターゲットの設定には影響しない。set-defaultは次回起動時のデフォルトを変更するだけで即座には切り替わらず、startやenableではターゲット切り替えの意味が異なる。
根拠1.01.3 ブートプロセスとsystemd
Linuxシステムにおける起動処理の一般的な順序として正しいものはどれか。
- Aカーネルのロード → BIOS/UEFIによる初期化 → ブートローダの起動 → init/systemdによる各種サービスの起動
- Bブートローダの起動 → BIOS/UEFIによる初期化 → init/systemdによる各種サービスの起動 → カーネルのロード
- Cinit/systemdによる各種サービスの起動 → BIOS/UEFIによる初期化 → ブートローダの起動 → カーネルのロード
- ✓BIOS/UEFIによる初期化 → ブートローダの起動 → カーネルのロード → init/systemdによる各種サービスの起動
解説
Linuxの起動はまずハードウェアの初期化(BIOS/UEFI)が行われ、次にブートローダがカーネルをロードし、カーネル起動後にinit/systemdがユーザ空間のサービスを立ち上げる、という順序で進む。
根拠1.01.3 ブートプロセスとsystemd
あるユーザーが、テキストファイル内の小文字アルファベットをすべて大文字に変換して標準出力に表示したい。標準入力からデータを受け取り変換するコマンドとして適切なものはどれか。
- ✓tr 'a-z' 'A-Z' < file.txt
- Bsed 's/a-z/A-Z/' file.txt
- Ccut -c 'a-z' file.txt
- Dsort -f file.txt
解説
trコマンドは文字セット同士を対応させて変換するフィルタであり、'a-z'を'A-Z'に指定することで小文字を大文字に変換できる。sedのs/a-z/A-Z/は文字クラスではなく文字列'a-z'を検索するだけで変換にならず、cut -cは文字位置指定に数値以外を使えず、sort -fは大文字小文字を無視して並べ替えるだけで出力の大文字化は行わない。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.03.2 フィルタを使ったテキストストリームの処理
シェル変数NAMEに"Linux"という値が設定されている状態で、echo '$NAME' を実行した。このとき標準出力に表示される内容として正しいものはどれか。
- ALinux という文字列が表示される
- B何も表示されずに空行が出力される
- ✓$NAME という文字列がそのまま表示される
- Dシェルがエラーを出力しコマンドが実行されない
解説
シングルクォートで囲まれた文字列はシェルによる変数展開が行われないため、$NAMEはそのままリテラルな文字列として出力される。ダブルクォートであれば変数展開されてLinuxと表示されるが、この問題ではシングルクォートを使用している。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.03.1 コマンドラインの操作
あるパーティションの全容量が20GBで、使用量が15GBであった。df -hコマンドで表示されるUse%の値として正しいものはどれか。
- A25%
- ✓75%
- C133%
- D60%
解説
使用率は使用量を全容量で割って求められるため、15GB÷20GB=0.75、すなわち75%となる。df -hはディスクの使用状況を人間が読みやすい単位で表示するコマンドである。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.05.3 ファイルシステムの作成と管理、マウント
viエディタで既存のテキストファイルを開き、カーソル位置の下に新しい行を挿入して文字列を入力した後、変更を保存してエディタを終了したい。この一連のキー操作として正しいものはどれか。
- Aiで新しい行を開き文字列を入力後、Escでコマンドモードに戻り:q!で保存せず終了する
- Baで新しい行を開き文字列を入力後、Escを押さずに:wqを実行する
- ✓oで新しい行を開き文字列を入力後、Escでコマンドモードに戻り:wqで保存終了する
- DEscで新しい行を開き文字列を入力後、iでコマンドモードに戻り:wqで保存終了する
解説
vi(vim)ではoコマンドでカーソル行の下に新しい行を開いて挿入モードに入り、文字列入力後にEscでコマンドモードへ戻り、:wqで保存して終了する。iは現在位置への挿入であり新しい行は開かず、:q!は保存せず終了するコマンドである。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.03.5 エディタを使った基本的なファイル編集の実行
パーティションテーブル方式であるMBR(マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)の違いに関する記述として適切なものはどれか。
- AMBRは2TBを超える大容量ディスクに標準で対応しているが、GPTは2TBまでしか扱えない
- ✓MBRは基本パーティションを最大4個までしか作成できないが、GPTはより多くのパーティションを作成でき2TBを超えるディスクにも対応する
- CGPTは基本パーティションと拡張パーティションを区別して管理するが、MBRにはその区別がない
- DMBRとGPTはどちらも同じ最大パーティション数、同じ最大ディスク容量に対応しており相互に互換性がある
解説
MBR方式は基本パーティションを最大4個までしか作成できず、扱えるディスク容量も2TBまでに制限されるが、GPT方式はより多くのパーティションを作成でき2TBを超える大容量ディスクにも対応する。基本パーティションと拡張パーティションの区別があるのはMBRの側である。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.05.2 ハードディスクのレイアウトとパーティション
あるテキストファイル内の各行の出現回数を数え、重複行を1行にまとめて件数付きで表示したい。この目的を達成できるコマンドの組み合わせはどれか。
- ✓sort file.txt | uniq -c
- Bcut file.txt | uniq -c
- Cuniq file.txt | sort -c
- Dsort file.txt | wc -l
解説
uniqは隣接する重複行のみを検出するため、事前にsortで同じ行を隣接させておく必要がある。uniq -cで各行の出現回数が付与されて表示される。
根拠1.03.2 フィルタを使ったテキストストリームの処理
yumを使ってシステム全体のパッケージを更新する前に、実際に更新対象となるパッケージの一覧のみを確認し、まだ更新は実行したくない。この目的で実行すべきコマンドはどれか。
- Ayum list installed
- Byum clean all
- Cyum update
- ✓yum check-update
解説
yum check-updateはリポジトリと現在のインストール状況を比較し、更新可能なパッケージの一覧のみを表示し、実際の更新は行わない。
根拠1.04.3 yum コマンドによるパッケージ管理
crontabに「毎週月曜日の午前3時にバックアップスクリプトを実行する」設定を記述したい。正しいcrontabのエントリはどれか。
- A3 0 * * 1 /usr/local/bin/backup.sh
- ✓0 3 * * 1 /usr/local/bin/backup.sh
- C0 3 1 * * /usr/local/bin/backup.sh
- D0 3 * * MON-FRI /usr/local/bin/backup.sh
解説
crontabのフィールド順は「分 時 日 月 曜日」であり、月曜日は曜日フィールドで1と表す。よって「0 3 * * 1」が毎週月曜3時0分を表す正しい記述である。
根拠1.08.2 ジョブスケジューリング(cron)
Linuxシステムに新規ユーザーlinucを作成し、初期パスワードを設定するまでの一連の操作手順として正しいものはどれか。
- Apasswd linuc を実行した後、useradd linuc でアカウントを作成する
- Buserdel linuc を実行した後、useradd linuc でアカウントを作成する
- ✓useradd linuc を実行した後、passwd linuc でパスワードを設定する
- Duseradd linuc を実行した後、groupadd linuc でパスワードを設定する
解説
useraddでアカウントエントリを作成した後、passwdコマンドでそのユーザーのパスワードを設定するのが正しい順序である。パスワード未設定のアカウントはログインできない状態になる。
根拠1.08.1 アカウントの管理
クライアント側でDNSサーバーのIPアドレスを指定し、名前解決の問い合わせ先を設定するために編集する設定ファイルはどれか。
- ✓/etc/resolv.conf
- B/etc/hosts
- C/etc/nsswitch.conf
- D/etc/hostname
解説
/etc/resolv.confにはnameserverディレクティブで問い合わせ先のDNSサーバーのIPアドレスを記述する。これによりクライアントは名前解決の際にどのDNSサーバーへ問い合わせるかを決定する。
根拠1.07.4 クライアント側のDNS設定
CIDR表記で192.168.1.0/28と割り当てられたネットワークにおいて、ホストに割り当て可能なIPアドレスの最大数はいくつか。
- ✓14
- B6
- C16
- D30
解説
/28はホスト部が4ビットのため、アドレス総数は2の4乗である16個。このうちネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2個を除いた14個がホストに割り当て可能なアドレス数となる。
根拠1.07.1 インターネットプロトコルの基礎
TCPとUDPというトランスポート層プロトコルの違いに関する記述として適切なものはどれか。
- ATCPはコネクションレス型で高速だが信頼性が低く、UDPはコネクション型で信頼性の高い通信を行う
- BTCPとUDPはいずれもコネクション型のプロトコルであり、違いはポート番号の範囲のみである
- ✓TCPはコネクション型で送達確認や再送制御を行い、UDPはコネクションレス型でヘッダが小さく低遅延な通信に適する
- DTCPはブロードキャスト通信に適し、UDPはユニキャスト通信専用のプロトコルである
解説
TCPはコネクション確立と送達確認・再送制御により信頼性の高い通信を実現する一方、UDPはコネクションレスでヘッダが軽量なため低遅延が求められる用途に適している。
根拠1.07.1 インターネットプロトコルの基礎
IPアドレス172.16.5.10、サブネットマスク255.255.240.0(/20)が割り当てられたホストが属するネットワークのブロードキャストアドレスはどれか。
- A172.16.31.255
- B172.16.0.255
- ✓172.16.15.255
- D172.16.255.255
解説
/20の場合、第3オクテットは16単位で区切られる。5は0~15の範囲に含まれるためネットワークアドレスは172.16.0.0となり、ブロードキャストアドレスはその範囲の最大値である172.16.15.255となる。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.07.1 インターネットプロトコルの基礎
既存ユーザーlinucを新しく作成するグループdevelopersのセカンダリグループメンバーとして追加し、正しく反映されたことを確認したい。この目的で実行すべき作業の正しい順序はどれか。
- Ausermod -aG developers linuc を実行した後にgroupadd developers を実行し、最後にid linucで確認する
- Bgroupadd developers を実行した後にid linucで確認し、最後にusermod -aG developers linucを実行する
- Cgroupadd developers を実行した後にusermod -G developers linucを実行し、最後にid linucで確認する
- ✓groupadd developers を実行した後にusermod -aG developers linucを実行し、最後にid linucで確認する
解説
グループを先に作成し、-aGオプションで既存の補助グループ設定を保持したまま追加し、最後にidコマンドで反映を確認するのが正しい順序である。-Gのみでは既存の補助グループ設定が上書きされてしまうため、追加目的には適さない。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.08.1 アカウントの管理
対称鍵暗号方式(共通鍵暗号方式)と公開鍵暗号方式の違いに関する記述として適切なものはどれか。
- A公開鍵暗号は対称鍵暗号よりも常に処理速度が高速である。
- B対称鍵暗号は鍵管理が不要であり、公開鍵暗号は必ず鍵管理が必要である。
- ✓対称鍵暗号は暗号化と復号に同じ鍵を使用し、公開鍵暗号は暗号化と復号に異なる鍵(公開鍵と秘密鍵)を使用する。
- D対称鍵暗号は複数の相手と鍵を共有できないため、通信相手が1人に限定される。
解説
対称鍵暗号は暗号化・復号に同一の鍵を用いるのに対し、公開鍵暗号は公開鍵と秘密鍵という異なる鍵の組を用いる点が本質的な違いである。処理速度や鍵管理の要否に関する他の選択肢の記述は誤り。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.10.3 暗号化によるデータの保護
OSI(オープンソース・イニシアティブ)が定めるオープンソースの定義に含まれる条件として適切なものはどれか。
- Aソースコードは必ず有償で提供しなければならない。
- ✓特定の人物や集団による利用を差別してはならない。
- C派生物の作成と配布を禁止しなければならない。
- Dライセンスは特定の製品にのみ適用されるよう限定しなければならない。
解説
OSIの定義には「特定人物・集団を差別しない」という条件が含まれる。ソースコードの無償公開、派生物の自由な利用、特定製品への限定禁止が定義されており、他の選択肢はいずれも定義に反する内容である。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.11.1 オープンソースの概念とライセンス(OSIによるオープンソースの定義)
あるライセンスされたソフトウェアをGNU Affero General Public License(AGPL)の下で改変し、改変版を自社のWebサービスとしてインターネット経由で提供している(利用者に実行ファイルの配布は行っていない)。この場合にライセンス上求められる対応として適切なものはどれか。
- A実行ファイルを配布していないため、ソースコードを公開する義務は一切発生しない。
- BAGPLは商用利用を禁止しているため、Webサービスとしての提供自体ができない。
- Cソースコードの公開義務は、著作者本人からの要求があった場合にのみ発生する。
- ✓サービスを利用する利用者に対して、改変後のソースコードを入手できるようにする義務がある。
解説
AGPLは、ソフトウェアを配布しなくてもネットワーク経由でサービスとして利用させる場合には、その利用者にソースコードを提供する義務を課すライセンスである。実行ファイルを配布していないことは義務を免れる理由にならない。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.11.1 オープンソースの概念とライセンス(GNU Affero General Public License)
パブリッククラウドにおけるIaaSとSaaSのセキュリティ責任範囲の違いに関する記述として適切なものはどれか。
- ✓IaaSではゲストOSやアプリケーションの管理まで自社が責任を負うが、SaaSでは基本的にデータの保護のみに自社が責任を負う。
- BIaaSでもSaaSでも、自社が負う責任範囲はデータの保護のみである。
- CSaaSではハードウェアの管理まで自社が責任を負うが、IaaSでは一切の責任を負わない。
- DIaaSとSaaSのどちらにおいても、クラウド事業者がすべてのセキュリティ責任を負う。
解説
IaaSではゲストOSの管理やインストールしたアプリケーションの管理、ファイアウォール構成、データ保護などを自社が担うのに対し、SaaSでは基本的にデータの保護のみに責任を負う。クラウドサービスの種類によって自社の責任範囲が変わる点が重要である。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.10.4 クラウドセキュリティの基礎(クラウドにおけるセキュリティの責任範囲)
クラウドサービスにおける多要素認証(二要素認証)と多段階認証の違いに関する記述として適切なものはどれか。
- ✓多要素認証は異なる種類の認証要素を組み合わせるのに対し、多段階認証はIDとパスワードのような同じ認証要素を繰り返し使用する点で異なり、一般に多要素認証の方が安全性が高い。
- B多段階認証は異なる種類の認証要素を組み合わせるのに対し、多要素認証は同じ認証要素を繰り返し使用する。
- C多要素認証と多段階認証は同一の仕組みを指す別名であり、安全性の差はない。
- D多段階認証は必ず生体認証を含む方式であり、多要素認証には生体認証を含めることができない。
解説
多要素認証はID・パスワードとワンタイムパスワードのように異なる種類の認証要素を組み合わせるのに対し、多段階認証は同じ種類の認証要素を繰り返し使用する点で異なり、複数の異なる要素を組み合わせる多要素認証の方が安全性は高い。
根拠LinuC レベル1 出題範囲 1.10.4 クラウドセキュリティの基礎(多要素認証・多段階認証)
あるパブリッククラウド環境で、多数のユーザーに対して個別に大量のリソースへのアクセス許可を一つずつ設定していたところ、権限管理が煩雑になり設定ミスも発生するようになった。この状況を改善する対応として適切なものはどれか。
- ✓必要なアクセス権限の組み合わせをロールとして定義し、ユーザーやグループにロールを割り当てて管理する
- Bすべてのユーザーに管理者権限を一律付与し、個別設定を廃止する
- C多要素認証を導入してパスワードの代わりにワンタイムパスワードのみでログインさせる
- Dすべてのリソースを一つのアカウントに集約し、権限設定自体を廃止する
解説
クラウドのアクセス制御はきめ細かく設定できる一方で煩雑になりやすいため、権限の組み合わせをロールという単位でまとめて管理することが有効である。
根拠LinuC レベル1 シラバス 1.10.4 クラウドセキュリティの基礎(アクセス制御)
パブリッククラウドにおけるIaaSとPaaSの利用時に自社が負うセキュリティ責任範囲の違いに関する記述として適切なものはどれか。
- AIaaSとPaaSはどちらもゲストOSの管理をクラウド事業者が行うため、自社はデータの保護のみに責任を負う
- ✓IaaSではゲストOSのパッチ適用やアプリケーションの管理まで自社が責任を負うが、PaaSでは基盤となるOSやミドルウェアの管理はクラウド事業者が行うため自社はアプリケーションの管理とデータの保護に責任を負う
- CPaaSではハードウェアとデータセンターの物理的なセキュリティまで自社が構築・管理する責任を負う
- DIaaSではデータの保護のみに責任を負い、OSやミドルウェアの管理はすべてクラウド事業者が行う
解説
IaaSはインフラのみを提供するためゲストOS以上の管理は利用者側の責任となるが、PaaSではOSやミドルウェアまで事業者が管理し、利用者はその上で動くアプリケーションとデータの保護に責任を持つという段階的な違いがある。
根拠LinuC レベル1 シラバス 1.10.4 クラウドセキュリティの基礎(クラウドにおけるセキュリティの責任範囲)