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出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-09-29)
世界遺産委員会は1994年にグローバル・ストラテジーを採択したが、この方針が重視する視点として最も適切なものはどれか。
- Aヨーロッパの記念碑的建造物を優先的に登録すること
- ✓産業遺産や文化的景観など、従来手薄だった分野や地域からの登録を進めること
- C登録基準を自然遺産のみに限定すること
- D世界遺産条約に未加盟の国の遺産を自動的に登録すること
解説
グローバル・ストラテジーは世界遺産リストの地域的・分野的な不均衡を是正するため、産業遺産や文化的景観、世界遺産を持たない国・地域からの登録強化を目的とした方針である。
根拠世界遺産検定公式HP 2級例題(グローバル・ストラテジー関連)
ある国内の遺産が世界遺産リストに登録されるまでの一般的な手続きの順序として正しいものはどれか。
- A諮問機関による現地調査→暫定リスト記載→推薦書提出→世界遺産委員会での審議
- ✓暫定リスト記載→推薦書提出→諮問機関による現地調査・評価→世界遺産委員会での審議
- C推薦書提出→暫定リスト記載→世界遺産委員会での審議→諮問機関による現地調査
- D世界遺産委員会での審議→暫定リスト記載→推薦書提出→諮問機関による現地調査
解説
世界遺産登録は、まず暫定リストに記載され、その後推薦書が提出され、諮問機関が現地調査・評価を行ったうえで世界遺産委員会が審議・決定するという順序で進む。
根拠2級試験要項 出題比率「基礎知識」(世界遺産登録までの流れ)
世界遺産の登録基準に関する説明として正しいものはどれか。
- A文化遺産の登録基準は(vii)から(x)の4項目である
- B自然遺産の登録基準は(i)から(vi)の6項目である
- ✓複合遺産として登録されるには、文化遺産・自然遺産双方の基準を満たす必要がある
- D登録基準は文化遺産・自然遺産合わせて8項目に統一されている
解説
登録基準は文化遺産(i)〜(vi)の6項目、自然遺産(vii)〜(x)の4項目に分かれており、複合遺産は両方の基準を満たして登録される遺産である。
根拠2級試験要項 出題比率「基礎知識」(登録基準の学習が必要と明記)
ある国で内戦が発生し、世界遺産に登録されている都市遺跡が砲撃により深刻な被害を受けた。世界遺産委員会がこの遺産に対して取りうる措置として最も適切なものはどれか。
- A直ちに世界遺産リストから抹消する
- ✓危機にさらされている世界遺産リストに登録し、保全のための国際支援の枠組みを整える
- C当該国のすべての世界遺産を無条件で危機遺産に登録する
- D世界遺産条約への加盟を取り消す
解説
武力紛争等により顕著な普遍的価値が脅かされている場合、世界遺産委員会はその遺産を危機遺産リストに登録し、国際的な保全支援の対象とするのが通常の対応である。
根拠2級試験要項 出題比率「基礎知識」(危機遺産リストの機能)
世界遺産の登録基準は文化遺産の基準6項目と自然遺産の基準4項目から成るが、この合計項目数として正しいものはどれか。
- A8
- B9
- ✓10
- D12
解説
文化遺産の登録基準6項目と自然遺産の登録基準4項目を合計すると10項目となる。
根拠2級試験要項 出題比率「基礎知識」(登録基準の学習が必要と明記)
世界遺産の推薦に対する諮問機関の役割分担に関する説明として正しいものはどれか。
- A自然遺産の評価はICOMOSが、文化遺産の評価はIUCNが担当する
- ✓文化遺産の評価はICOMOSが、自然遺産の評価はIUCNが担当する
- C文化遺産・自然遺産とも評価はICCROMが一括して担当する
- D諮問機関はすべての遺産種別についてIUCNのみが評価を担当する
解説
推薦された遺産のうち文化遺産はICOMOS(国際記念物遺跡会議)が、自然遺産はIUCN(国際自然保護連合)が現地調査・評価を行い、世界遺産委員会に勧告する。ICCROMは主に保存修復や人材育成を担う機関である。
根拠世界遺産検定シラバス「基礎知識」領域(諮問機関の役割)
世界遺産の評価に用いられる「真正性(オーセンティシティ)」と「完全性(インテグリティ)」の違いに関する説明として正しいものはどれか。
- A真正性は自然遺産にのみ適用され、完全性は文化遺産にのみ適用される概念である
- ✓真正性は遺産の形態・材料・技法などが本物であるかを問う概念であり、完全性は遺産の価値を伝える要素がすべて損なわれずに含まれているかを問う概念である
- C真正性と完全性はまったく同一の基準であり、審査上は区別されない
- D真正性は登録後の管理状況を、完全性は登録前の推薦書類の正確さを評価する概念である
解説
真正性は主に文化遺産において、形態・材料・技術・立地などが本物であるかを問う概念であり、完全性は文化遺産・自然遺産を問わず、顕著な普遍的価値を構成する要素がすべて揃い損なわれていないかを問う概念である。両者は評価の観点が異なる。
根拠世界遺産検定シラバス「基礎知識」領域(真正性・完全性の概念)
1993年に日本で初めて世界遺産リストに登録された「法隆寺地域の仏教建造物」に関する説明として正しいものはどれか。
- ✓現存する世界最古の木造建築群として評価された
- B登録基準は自然遺産の基準のみが適用された
- C姫路城より1年早く単独で登録された
- D構成資産に大阪府内の建造物が含まれる
解説
法隆寺地域の仏教建造物は、現存する世界最古の木造建築群であることなどが評価され、姫路城と同じ1993年に日本で初めて世界遺産に登録された。構成資産は奈良県内にあり、文化遺産の登録基準が適用されている。
根拠2級シラバス「日本の遺産」(法隆寺地域の仏教建造物)
自然遺産である「知床」と「白神山地」の登録価値の違いに関する説明として正しいものはどれか。
- A知床は世界最大級のブナ原生林の存在が評価されたが、白神山地は海と陸の生態系の相互作用が評価された
- ✓知床は海洋生態系と陸上生態系の相互作用が評価されたが、白神山地は世界最大級のブナ原生林の存在が評価された
- C両者はいずれも複合遺産として文化的価値と自然的価値の両面が評価された
- D両者はいずれも同一の登録基準のみで登録されている
解説
知床は流氷がもたらす海と陸の生態系の相互作用が高く評価され登録基準(ix)(x)が適用された。一方、白神山地は人為の影響をほとんど受けていない世界最大級のブナ天然林が評価され登録基準(ix)が適用された。
根拠2級シラバス「日本の遺産」(知床、白神山地)
2024年に「佐渡島の金山」が世界遺産リストに登録された時点における日本の世界遺産(文化遺産・自然遺産)の合計件数として正しいものはどれか。
- A23件
- B24件
- C25件
- ✓26件
解説
佐渡島の金山の登録により、日本の世界遺産は文化遺産21件・自然遺産5件の合計26件となった。複合遺産は日本には存在しない。
根拠2級シラバス「日本の遺産」(登録件数)
「古都京都の文化財」と「古都奈良の文化財」の構成資産の範囲に関する違いの説明として正しいものはどれか。
- A古都京都の文化財は京都市内のみに構成資産が限定されるが、古都奈良の文化財は奈良県内の複数市にまたがる
- ✓古都京都の文化財は京都市だけでなく宇治市・大津市の資産も含むが、古都奈良の文化財は奈良市内の資産で構成される
- C両者とも構成資産はすべて寺院建築のみで神社は含まれない
- D古都奈良の文化財のほうが古都京都の文化財より先に登録された
解説
古都京都の文化財は京都市内の寺社に加え、宇治市の平等院・宇治上神社、大津市の延暦寺なども構成資産に含まれる。一方、古都奈良の文化財は奈良市内の資産で構成されている。登録は京都が1994年、奈良が1998年である。
根拠2級シラバス「日本の遺産」(古都京都の文化財、古都奈良の文化財)
大阪府に所在する「百舌鳥・古市古墳群」に関する説明として正しいものはどれか。
- A単一の巨大古墳のみで構成される
- ✓堺市・羽曳野市・藤井寺市にまたがる複数の古墳から構成される
- C構成資産はすべて円墳で前方後円墳は含まれない
- D登録基準は自然遺産の基準のみが適用されている
解説
百舌鳥・古市古墳群は大阪府堺市・羽曳野市・藤井寺市にまたがる複数の古墳(前方後円墳を含む)から構成される古墳群で、2019年に文化遺産として登録された。
根拠2級シラバス「日本の遺産」(百舌鳥・古市古墳群)
姫路城は木造建築であるため、世界遺産としての価値を維持するために定期的な保存修理が行われている。姫路城の保存修理において採用されている基本的な方針として最も適切なものはどれか。
- Aコンクリートによる外観再現のみを行う
- B焼失した場合のみ新築で再建する
- ✓解体修理を行い、当初の技法・材料を可能な限り用いて復原する
- D修理を行わず経年劣化のまま保存する
解説
姫路城をはじめとする日本の木造建造物の世界遺産では、部材を一度解体して傷んだ箇所を修理・補修し、当初の技法や材料を尊重して組み直す「解体修理」が基本方針とされている。これにより真正性を保ちながら構造の維持が図られている。
根拠2級シラバス「日本の遺産」/姫路城
「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」が世界遺産に登録されるまでの経緯として正しい順序はどれか。
- A登録延期勧告→暫定リスト記載→登録→再推薦
- ✓暫定リスト記載→登録延期勧告→構成資産を絞り込んで再推薦→登録
- C登録→暫定リスト記載→登録延期勧告
- D再推薦→暫定リスト記載→登録延期勧告→登録
解説
平泉は暫定リストに記載された後、最初の推薦ではイコモスから登録延期の勧告を受け、その後構成資産を絞り込んで再推薦を行い、正式に世界遺産として登録された。
根拠2級シラバス「日本の遺産」/平泉の登録経緯
次の世界の自然遺産を、世界遺産リストに登録された年の古い順に並べたとき、正しいものはどれか。
- Aグレートバリアリーフ→ガラパゴス諸島→グレート・スモーキー山脈国立公園→タスマニア原生地域
- Bタスマニア原生地域→グレート・スモーキー山脈国立公園→ガラパゴス諸島→グレートバリアリーフ
- ✓ガラパゴス諸島→グレートバリアリーフ→タスマニア原生地域→グレート・スモーキー山脈国立公園
- Dグレート・スモーキー山脈国立公園→タスマニア原生地域→グレートバリアリーフ→ガラパゴス諸島
解説
ガラパゴス諸島は1978年の第1回世界遺産委員会で登録された最初期の自然遺産の一つで、グレートバリアリーフは1981年、タスマニア原生地域は1982年、グレート・スモーキー山脈国立公園は1983年に登録された。
根拠世界遺産検定2級出題範囲:世界の自然遺産
イエローストーン国立公園が1995年に危機遺産リストに登録された理由として最も適切なものはどれか。
- ✓隣接する鉱山開発計画や水質汚染、外来種の侵入などが懸念されたため
- B大規模な森林火災により生態系が壊滅したため
- C密猟により絶滅危惧種がすべて絶滅したため
- D戦争により園内の施設が破壊されたため
解説
イエローストーン国立公園は、隣接地での鉱山開発計画や水質汚染、外来魚の侵入といった生態系への脅威を理由に1995年に危機遺産リストに登録された。その後、状況改善が認められ2003年にリストから解除された。
根拠世界遺産検定2級出題範囲:世界の自然遺産
ガラパゴス諸島が2007年に危機遺産リストに登録された理由として最も適切なものはどれか。
- A大地震による島の水没
- B石油流出事故のみが理由とされたため
- ✓外来種の侵入、観光客の急増、移住者の増加による環境負荷の高まり
- D密漁船による違法漁業のみが理由とされたため
解説
ガラパゴス諸島は、外来種の侵入や急増する観光客・移住者による環境負荷の高まりを理由に2007年に危機遺産リストへ登録された。その後、対策が講じられ2010年に解除された。
根拠世界遺産検定2級出題範囲:世界の自然遺産
自然遺産の基準と文化遺産の基準の両方を満たす複合遺産が推薦された場合の、評価から世界遺産委員会での審議に至るまでの手続きの順序として正しいものはどれか。
- A推薦書提出→世界遺産委員会審議→IUCNとICOMOSによる評価→登録決定
- BIUCNとICOMOSによる評価→推薦書提出→世界遺産委員会審議→登録決定
- C推薦書提出→ICOMOSのみが評価→世界遺産委員会審議→登録決定
- ✓推薦書提出→IUCNとICOMOSがそれぞれ現地調査・評価を行い、その結果を踏まえて勧告→世界遺産委員会での審議・登録決定
解説
複合遺産は自然遺産の基準と文化遺産の基準の双方に関わるため、IUCNとICOMOSの両諮問機関がそれぞれ現地調査・評価を行い、その結果を踏まえて世界遺産委員会に勧告し、最終的に委員会が審議・登録決定を行う。
根拠世界遺産検定2級出題範囲:世界の自然遺産
自然遺産の推薦に対して現地調査を行い、世界遺産委員会に評価結果を勧告する専門機関として正しいものはどれか。
- AICOMOS(国際記念物遺跡会議)
- BICCROM(文化財保存修復研究国際センター)
- ✓IUCN(国際自然保護連合)
- DICOM(国際博物館会議)
解説
自然遺産の推薦物件に対する現地調査と評価、世界遺産委員会への勧告を担う諮問機関はIUCN(国際自然保護連合)である。文化遺産についてはICOMOSが同様の役割を担う。
根拠世界遺産検定2級出題範囲:世界の自然遺産(諮問機関)
世界遺産の自然遺産としての登録基準のうち、基準(vii)と基準(viii)の違いに関する説明として正しいものはどれか。
- A基準(vii)は生物多様性を評価する基準であり、基準(viii)は生態系の保全状態を評価する基準である。
- ✓基準(vii)は自然美を評価する基準であり、基準(viii)は地形形成や地質学的過程など地球の歴史を示す基準である。
- C基準(vii)は絶滅危惧種の生息地を評価する基準であり、基準(viii)は自然美を評価する基準である。
- D基準(vii)と基準(viii)はいずれも生態系の完全性を評価する基準であり、実質的に同一の観点である。
解説
基準(vii)は「最上級の自然美・美的価値」を評価する基準であり、基準(viii)は地形形成過程や地質学的特徴など「地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本」を評価する基準である。両者は明確に異なる観点の基準である。
根拠2級シラバス「世界の自然遺産」分野/自然遺産の登録基準
世界遺産における『複合遺産』の説明として正しいものはどれか。
- A一つの国が複数の分野にまたがって推薦した遺産の総称
- B危機遺産リストと世界遺産リストの両方に同時に登録されている遺産
- C複数の国にまたがって存在する遺産のうち、自然遺産に分類されるもの
- ✓自然遺産の登録基準と文化遺産の登録基準の両方を満たすと認められた遺産
解説
複合遺産とは、自然遺産の登録基準((vii)〜(x))と文化遺産の登録基準((i)〜(vi))の両方を満たすと世界遺産委員会が認めた遺産を指す。
根拠2級シラバス「世界の自然遺産」分野/複合遺産の定義
1960年代、エジプトのアスワンハイダム建設によって水没の危機に瀕した「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」に対し、ユネスコが行った取り組みとして正しいものはどれか。
- A遺跡をそのまま水没させ、水中遺跡として保護する方針をとった
- B世界遺産基金からの拠出のみによって、単独で移築工事を実施した
- ✓各国からの資金・技術協力による国際的な救済キャンペーンを展開し、遺跡を高台へ移築した
- D遺跡の記録保存にとどめ、現地での保存は断念した
解説
ユネスコは1960年に国際的な救済キャンペーンを開始し、各国からの資金・技術協力によってアブ・シンベル神殿などを高台に移築した。この成功体験が、後の世界遺産条約制定の契機の一つとなった。なお当時は条約制定前であり世界遺産基金は存在しない。
根拠世界の文化遺産/ヌビア遺跡群、世界遺産条約成立の経緯
アウシュヴィッツ強制収容所は1945年にソ連軍によって解放され、1979年に世界遺産リストに登録された。解放から登録までに要した年数として正しいものはどれか。
- A24年
- B29年
- ✓34年
- D44年
解説
1979年から1945年を引くと34年となる。アウシュヴィッツ・ビルケナウは1979年に世界遺産リストへ登録された。
根拠世界の文化遺産/アウシュヴィッツ・ビルケナウ
次の世界の文化遺産を、世界遺産リストに登録された年の古い順に並べたとき、正しいものはどれか。
- ✓アウシュヴィッツ・ビルケナウ → モヘンジョダロの考古遺跡 → ヴェネツィアとその潟 → アンコール
- Bモヘンジョダロの考古遺跡 → アウシュヴィッツ・ビルケナウ → アンコール → ヴェネツィアとその潟
- Cヴェネツィアとその潟 → アンコール → アウシュヴィッツ・ビルケナウ → モヘンジョダロの考古遺跡
- Dアンコール → ヴェネツィアとその潟 → モヘンジョダロの考古遺跡 → アウシュヴィッツ・ビルケナウ
解説
アウシュヴィッツ・ビルケナウは1979年、モヘンジョダロの考古遺跡は1980年、ヴェネツィアとその潟は1987年、アンコールは1992年に世界遺産リストへ登録されており、この順序が正しい。
根拠世界の文化遺産/各遺産の登録年
パキスタンの世界遺産「モヘンジョダロの考古遺跡」とメキシコの世界遺産「チチェン・イッツァの古代都市」に関する説明として正しいものはどれか。
- ✓モヘンジョダロはインダス文明の遺跡であり、チチェン・イッツァはマヤ文明の遺跡である
- B両者はともに古代エジプト文明に属する遺跡である
- Cモヘンジョダロはマヤ文明、チチェン・イッツァはインダス文明に属する遺跡である
- D両者はともに20世紀に建設された近代都市の遺跡である
解説
モヘンジョダロは紀元前2500年頃に栄えたインダス文明の都市遺跡であり、チチェン・イッツァは中央アメリカのマヤ文明を代表する古代都市遺跡である。両者は地理的にも文明系統的にも全く異なる。
根拠世界の文化遺産/モヘンジョダロの考古遺跡、チチェン・イッツァの古代都市
ポーランドの世界遺産「アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)」の登録名称に関する説明として正しいものはどれか。
- ✓登録名称に「ナチス・ドイツの」という文言を含めることで、犯罪の主体がポーランドではないことを明示している
- B登録名称は所在国であるポーランドの収容所として表記されている
- C登録名称に加害国の表記を含めることは世界遺産の命名規則で禁止されている
- D負の遺産であるため、正式な登録名称は非公開とされている
解説
この遺産は「ナチス・ドイツの」という文言をあえて正式名称に含めることで、犯罪の主体が所在国ポーランドではなくナチス・ドイツであることを明確にしている。これは負の遺産の登録における特徴的な配慮である。
根拠世界の文化遺産/アウシュヴィッツ・ビルケナウ、負の遺産
シリアの世界遺産「古代都市パルミラ」に関する説明として正しいものはどれか。
- A過激派組織による神殿破壊が発生した後に、初めて危機遺産リストに登録された
- Bこれまで一度も危機遺産リストに登録されたことがない
- Cローマ支配以前のギリシャ人植民都市として建設された
- ✓内戦の激化を理由に2013年に危機遺産リストに登録され、その後2015年に一部の神殿や凱旋門が破壊された
解説
パルミラは2013年、シリア内戦の激化により他のシリア国内の世界遺産とともに危機遺産リストに登録された。その後2015年に過激派組織によりベル神殿や凱旋門などが破壊された。
根拠世界遺産検定2級 出題範囲:世界の文化遺産(古代都市パルミラ、危機遺産)
ポーランドの世界遺産「ワルシャワ歴史地区」が評価された理由として最も適切なものはどれか。
- ✓第二次世界大戦でほぼ壊滅した街を、18世紀の絵画や記録に基づき綿密に再建した点が評価された
- B建造物が建設当初のまま一度も改変されていない点が評価された
- C再建にあたり伝統的様式を排し、現代建築による都市計画を採用した点が評価された
- D再建された建造物は真正性の観点から世界遺産には登録されていない
解説
ワルシャワ歴史地区は第二次世界大戦でほぼ壊滅したが、戦前の絵画(ベロットの都市景観画など)や記録資料に基づき忠実に再建された点が例外的に評価され、1980年に世界遺産に登録された。
根拠世界遺産検定2級 出題範囲:世界の文化遺産(ワルシャワ歴史地区、真正性)