全30問から、出題範囲の骨格が掴める21問だけを抜き出しました。まずはここだけ流して、必要なら全問へ進んでください。
全30問に進むこの21問の内容
出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-09-06)
あるシステムは、稼働率0.9の装置Aと稼働率0.8の装置Bを直列に接続して構成されており、両装置がともに正常に稼働して初めてシステム全体が稼働しているとみなす。このシステム全体の稼働率はいくらか。
- ✓0.72
- B0.85
- C0.98
- D0.10
解説
直列接続の場合、システム全体の稼働率は各装置の稼働率の積で求められるため、0.9×0.8=0.72となる。
根拠テクノロジ系:コンピュータシステム/システム構成要素(信頼性設計・稼働率計算)
1台あたりの記憶容量が1TBのハードディスク5台でRAID5を構成した場合、利用可能な実効データ容量は何TBか。
- A3TB
- B5TB
- C2TB
- ✓4TB
解説
RAID5はn台のディスクのうち1台分の容量をパリティ情報の記録に使用するため、実効容量は(n-1)台分となり、5台の場合は4TBとなる。
根拠テクノロジ系:コンピュータシステム/システム構成要素(RAID構成)
複数のトランザクションが、互いに相手が確保しているロックの解放を待ち続け、双方とも処理が進まなくなる状態が発生した。このときDBMSがとる典型的な対応として適切なものはどれか。
- A両方のトランザクションを同時にコミットする
- Bロックの粒度を大きくして再試行する
- ✓いずれか一方のトランザクションを強制的にロールバックし、確保していたロックを解放する
- Dトランザクションの分離レベルをREAD UNCOMMITTEDに変更する
解説
この状態はデッドロックであり、DBMSはデッドロックを検知すると、いずれか一方のトランザクションを強制的にロールバックしてロックを解放し、他方の処理を続行させる。
根拠テクノロジ系:データベース(トランザクション管理・排他制御・デッドロック)
社内LANに接続された利用者から特定のWebサーバにアクセスできないという申告があった。原因切り分けのために最初に行うべき作業として最も適切なものはどれか。
- ✓対象サーバへのping応答の有無を確認し、ネットワーク到達性を確認する
- BWebサーバのソースコードをレビューする
- CWebサーバのデータベースを再構築する
- Dルータのファームウェアを最新版に更新する
解説
障害切り分けは影響範囲の大きい下位レイヤから確認するのが原則であり、まずネットワーク到達性を確認することで、通信経路の問題かサーバアプリケーションの問題かを絞り込める。
根拠テクノロジ系:ネットワーク(障害切り分け・ネットワーク管理)
あるサーバアプリケーションを稼働させ続けたところ、リクエスト処理のたびに解放されないメモリ領域が蓄積し、数日後にメモリ不足でプロセスが異常終了した。この現象を指す用語はどれか。
- Aデッドロック
- Bスラッシング
- Cバッファオーバフロー
- ✓メモリリーク
解説
確保したメモリ領域が不要になっても解放されず、時間とともに使用メモリ量が増加し続ける現象をメモリリークという。
根拠テクノロジ系:コンピュータ構成要素/ソフトウェア(メモリ管理)
TCPにおけるコネクション確立時の3ウェイハンドシェイクの正しい順序はどれか。
- ASYN → ACK → SYN/ACK
- ✓SYN → SYN/ACK → ACK
- CACK → SYN → SYN/ACK
- DSYN/ACK → SYN → ACK
解説
接続要求側がSYNを送信し、応答側がSYN/ACKを返し、最後に接続要求側がACKを返すことでコネクションが確立される。
根拠テクノロジ系:ネットワーク(TCP/IPの仕組み)
ソフトウェア開発におけるテスト工程を、一般的な実施順に正しく並べたものはどれか。
- Aシステムテスト → 結合テスト → 単体テスト → 運用テスト
- B結合テスト → 単体テスト → 運用テスト → システムテスト
- ✓単体テスト → 結合テスト → システムテスト → 運用テスト
- D運用テスト → システムテスト → 結合テスト → 単体テスト
解説
モジュール単位の単体テストから始め、モジュール間の結合テスト、システム全体のシステムテスト、実運用環境での運用テストへと段階的に範囲を広げていくのが一般的な順序である。
根拠テクノロジ系:ソフトウェア開発管理技術(テスト工程・開発プロセス)
あるプロジェクトの作業を、先行関係を考慮した日程図(アローダイアグラム)で表すと、経路1は「作業A(3日)→作業C(4日)→作業E(2日)」、経路2は「作業B(5日)→作業D(6日)」であり、両経路とも最終作業Eまたは合流点で完了する。このプロジェクトの最短完成日数(クリティカルパスの日数)は何日か。
- A9日
- B10日
- ✓11日
- D12日
解説
経路1(A→C→E)は3+4+2=9日、経路2(B→D)は5+6=11日であり、両経路のうち所要日数が長い方がクリティカルパスとなる。したがって最短完成日数は11日である。
根拠応用情報技術者試験シラバス:プロジェクトマネジメント(プロジェクトタイムマネジメント、アローダイアグラム・クリティカルパス法)
あるプロジェクトの進捗管理において、計画コスト(PV)が100万円、出来高計画値(EV)が80万円、実コスト(AC)が90万円であった。このときのコスト差異(CV=EV-AC)はいくらか。
- A20万円
- ✓-10万円
- C-20万円
- D10万円
解説
コスト差異CVはEVからACを引いて求める。80万円-90万円=-10万円となり、実コストが出来高を上回っているためコスト超過の状態である。
根拠応用情報技術者試験シラバス:プロジェクトマネジメント(プロジェクトコストマネジメント、アーンドバリューマネジメント)
あるプロジェクトで、契約時点では想定していなかった規制変更が発覚し、追加の対応工数が必要になることが判明した。このときプロジェクトマネージャが最初に行うべき対応として最も適切なものはどれか。
- A独断で追加工数を確保し作業を開始する
- ✓リスクの影響を分析し変更管理プロセスに従って対応を検討する
- C顧客に無断で仕様を変更する
- D何もせず様子を見る
解説
計画外の事象が発生した場合、まず影響を分析した上で、正式な変更管理プロセスを通じて関係者と合意形成を図る必要がある。独断での対応や無断での仕様変更、放置はいずれも不適切である。
根拠応用情報技術者試験シラバス:プロジェクトマネジメント(プロジェクトリスクマネジメント、プロジェクト統合マネジメント・変更管理)
システム監査人が監査の過程で、監査対象部門における重大な内部統制上の不備を発見した。このとき監査人が取るべき対応として最も適切なものはどれか。
- A発見事実を無視して監査を継続する
- B監査対象部門の担当者に口頭で注意するのみで済ませる
- C自ら是正措置を実施する
- ✓監査調書に記録し監査報告書で指摘事項として報告する
解説
システム監査人は独立した立場から発見事実を客観的に記録し、監査報告書を通じて経営層等に報告する役割を担う。是正措置の実施は監査対象部門の責任であり、監査人自らが行うものではない。
根拠応用情報技術者試験シラバス:システム監査(システム監査の実施、監査報告)
利用者からの問い合わせが多発しているシステム障害について、複数のインシデントに共通する同一の根本原因が疑われる状況にある。このときITサービスマネジメントの観点から実施すべき活動として最も適切なものはどれか。
- ✓問題管理プロセスを起動し根本原因を特定する
- B各インシデントを個別に対処し原因究明は行わない
- Cシステムを停止して調査終了まで放置する
- Dユーザーに再現手順の提供を求めるだけで終える
解説
複数のインシデントに共通する根本原因が疑われる場合は、個別のインシデント対応にとどまらず問題管理プロセスを起動し、根本原因の特定と恒久的な解決策の検討を行う必要がある。
根拠応用情報技術者試験シラバス:サービスマネジメント(インシデント管理・問題管理)
プロジェクトマネジメントにおける一般的なプロセス群を、実施される順序に正しく並べたものはどれか。
- ✓立上げ→計画→実行→監視・コントロール→終結
- B計画→立上げ→実行→終結→監視・コントロール
- C実行→計画→立上げ→監視・コントロール→終結
- D立上げ→実行→計画→終結→監視・コントロール
解説
プロジェクトマネジメントの一般的なプロセス群は、立上げでプロジェクトを開始し、計画を策定した上で実行に移し、並行して監視・コントロールを行い、最後に終結を行うという流れになる。
根拠応用情報技術者試験シラバス:プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメントのプロセス)
ITサービスマネジメントにおけるインシデント管理プロセスの一般的な実施手順として、最も適切な順序はどれか。
- A分類→検知・記録→解決→調査・診断→クローズ
- B調査・診断→検知・記録→分類→解決→クローズ
- ✓検知・記録→分類・優先度付け→調査・診断→解決・復旧→クローズ
- Dクローズ→検知・記録→分類→調査・診断→解決
解説
インシデント管理では、まずインシデントを検知・記録し、分類と優先度付けを行った後、調査・診断を経て解決・復旧を行い、最後にクローズするという手順が一般的である。
根拠応用情報技術者試験シラバス:サービスマネジメント(インシデント管理)
ある製品を1個あたり販売価格2,000円、変動費1,200円で製造・販売しており、月間の固定費が480万円かかっている場合、この製品の月間損益分岐点売上高はいくらか。
- A960万円
- B800万円
- ✓1,200万円
- D1,600万円
解説
限界利益率は(2,000-1,200)/2,000=0.4であり、損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率で求められるため、4,800,000円÷0.4=12,000,000円(1,200万円)となる。
根拠シラバス「企業活動」財務会計(損益分岐点分析)
ある企業の年間売上原価が6,000万円、期首棚卸高が800万円、期末棚卸高が1,200万円であった場合、平均在庫高を用いた棚卸資産回転率はいくらか。
- A5回
- ✓6回
- C8回
- D4回
解説
平均在庫高は(800万円+1,200万円)/2=1,000万円であり、回転率は売上原価÷平均在庫高で求められるため、6,000万円÷1,000万円=6回となる。
根拠シラバス「企業活動」財務会計(財務諸表分析・在庫管理指標)
ある中小企業がSWOT分析を実施し「競合他社の新規参入」を脅威(Threat)に分類した場合、同じ分析の中で機会(Opportunity)に分類すべき事象はどれか。
- A自社の高度な技術力による製品差別化
- B熟練技術者の高齢化による人材不足
- C原材料価格の高騰による製造コスト上昇
- ✓政府による当該業界への補助金制度の新設
解説
機会は自社にとって有利に働く外部環境の変化を指す。補助金制度の新設は外部環境要因であり自社に有利であるため機会に分類され、他はそれぞれ強み・弱み・脅威に該当する。
根拠シラバス「経営戦略マネジメント」経営分析手法(SWOT分析)
ある企業がバランススコアカードを用いて経営管理を行う際、4つの視点のうち「顧客の視点」に対応する評価指標として最も適切なものはどれか。
- A従業員の研修受講率
- B業務プロセスの改善件数
- ✓リピート購入率
- D売上高営業利益率
解説
リピート購入率は顧客からの評価や満足度を反映する指標であり顧客の視点に対応する。他の選択肢はそれぞれ学習と成長、業務プロセス、財務の視点に対応する。
根拠シラバス「経営戦略マネジメント」経営管理システム(バランススコアカード)
情報システムの調達において、複数の候補ベンダーから情報を収集した上で提案を依頼し、提案内容を評価してから契約を締結するという一般的な手順として、最も適切な順序はどれか。
- ARFP作成→RFI発行→契約締結→提案評価
- ✓RFI発行→RFP作成→提案評価→契約締結
- C契約締結→RFI発行→RFP作成→提案評価
- D提案評価→RFI発行→RFP作成→契約締結
解説
一般的な調達プロセスでは、まずRFI(情報提供依頼)で候補ベンダーの情報を収集し、次にRFP(提案依頼書)を作成・発行して提案を求め、提案内容を評価した上で契約を締結する。
根拠シラバス「システム戦略」システム企画(調達計画・実施、RFI・RFP)
ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)を実施する際の一般的な手順として、最も適切な順序はどれか。
- A新プロセス設計→現状分析→問題点抽出→導入・評価
- B導入・評価→現状分析→問題点抽出→新プロセス設計
- C問題点抽出→新プロセス設計→現状分析→導入・評価
- ✓現状分析→問題点抽出→新プロセス設計→導入・評価
解説
BPRでは、まず現状の業務プロセスを分析し、そこから問題点を抽出したうえで新しいプロセスを設計し、最後に導入して効果を評価するという流れが一般的である。
根拠シラバス「経営戦略マネジメント」業務プロセス(BPR)
ソフトウェア開発の委託契約における請負契約と準委任契約の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A請負契約は成果物の完成を目的とせず業務遂行自体が目的であるのに対し、準委任契約では受注者が仕事の完成に対して契約不適合責任を負う
- ✓請負契約では受注者が仕事の完成に対して責任を負い契約不適合責任を負うのに対し、準委任契約は業務の遂行自体を目的とし成果物の完成は契約上の義務ではない
- C準委任契約は成果物に対する契約不適合責任を負う点で請負契約と共通し、業務遂行の裁量のみが異なる
- D請負契約と準委任契約は、いずれも成果物の完成をもって報酬支払いの条件とする点で共通する
解説
請負契約は仕事の完成を目的とし、受注者は完成した成果物に対する契約不適合責任を負うが、準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし、成果物の完成は契約上の義務とはならない。
根拠シラバス「法務」取引関連法規(請負契約・準委任契約)