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出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-09-27)
第一種製造者が、高圧ガスの製造のための施設の位置、構造又は設備について軽微な変更に該当しない変更をしようとするときに必要な手続きはどれか。
- A経済産業大臣の認可を受けなければならない
- B都道府県知事に届け出れば足りる
- ✓都道府県知事の許可を受けなければならない
- D特に手続きは不要である
解説
第一種製造者が製造施設の位置・構造・設備を変更する場合(軽微な変更を除く)は、新規の製造許可と同様に都道府県知事の許可を受ける必要がある。届出のみで足りるのは軽微な変更の場合である。
根拠高圧ガス保安法第14条(第一種製造者の製造のための施設の変更等の許可)
第一種製造者が製造施設に特定変更工事を行い、工事が完成した。使用を開始する前に受けなければならない検査として正しいものはどれか。
- A定期保安検査
- B保安係員による自主点検のみ
- C立入検査
- ✓完成検査
解説
許可を受けた製造施設又はその変更工事が完成したときは、使用開始前に都道府県知事又は指定完成検査機関の完成検査を受け、技術上の基準に適合していることの確認を受ける必要がある。定期保安検査は稼働中の施設に対して定期的に行うものであり、完成検査とは目的・時期が異なる。
根拠高圧ガス保安法第20条(完成検査)
高圧ガスの製造のための施設を新設しようとする第一種製造者が行う一連の法定手続きの順序として正しいものはどれか。
- ✓許可申請→許可→工事→完成検査→使用開始
- B工事→許可申請→許可→使用開始→完成検査
- C完成検査→許可申請→工事→使用開始
- D使用開始→許可申請→完成検査→工事
解説
第一種製造者となるには、まず都道府県知事の許可を受け、その後工事を行い、工事完成後に完成検査を受けて技術基準への適合が確認されてはじめて使用を開始できる。許可前の着工や検査前の使用開始は認められない。
根拠高圧ガス保安法第5条(製造の許可)及び第20条(完成検査)
高圧ガス製造事業所における保安統括者と保安係員の職務・選任に関する記述として正しいものはどれか。
- A保安統括者は経済産業大臣が選任し、保安係員は都道府県知事が選任する
- ✓保安統括者は事業所における保安に関する業務を統括管理するのに対し、保安係員は製造施設の区分ごとに選任され現場の保安の実務を直接担当する
- C保安統括者と保安係員は同一人物が兼任することが法令上義務付けられている
- D保安係員は事業所全体で1名しか選任できない
解説
保安統括者は事業者が選任し事業所全体の保安業務を統括管理する立場であるのに対し、保安係員は製造施設の区分ごとに選任され、現場での日常的な保安の実務(作業の監督等)を直接担当する点で役割が異なる。両者はいずれも都道府県知事等の行政庁が選任するものではない。
根拠高圧ガス保安法(保安統括者及び保安係員の選任、国家資格の概要及び職務範囲)
高圧ガス保安法上、第一種製造者が製造施設の保安を確保するために自主的に定め、都道府県知事に届け出なければならない規程を何というか。
- ✓危害予防規程
- B保安管理規程
- C防災規程
- D保安検査規程
解説
第一種製造者は、製造施設の保安に関する自主的な管理基準として危害予防規程を定め、都道府県知事に届け出なければならない。「保安管理規程」「防災規程」「保安検査規程」は法令上の正式名称ではない。
根拠高圧ガス保安法第26条(危害予防規程)
内容積3立方メートル、温度35度における最高充塡圧力14.7メガパスカルの容器に圧縮酸素を貯蔵する場合、貯蔵能力の算定基準(Q=(10P+1)V₁)による貯蔵能力(立方メートル)として正しいものはどれか。
- A441m³
- ✓444m³
- C148m³
- D47.1m³
解説
圧縮ガスの貯蔵能力はQ=(10P+1)V₁(P:35度における最高充塡圧力〔MPa〕、V₁:内容積〔m³〕)で算定する。(10×14.7+1)×3=148×3=444m³となる。
根拠一般高圧ガス保安規則(圧縮ガスの貯蔵能力の算定基準)
高圧ガス保安法における「保安主任者」と「保安係員」の職務の違いに関する記述として正しいものはどれか。
- A保安主任者は現場作業員を直接指揮し、保安係員は事業所全体の技術的統括を行う。
- B保安主任者と保安係員は同一の職務内容であり、選任義務は重複して課される。
- ✓保安主任者は保安技術管理者を補佐して製造に係る技術的事項を統括管理し、保安係員は製造作業に従事する者を直接監督して保安の実務を行う。
- D保安係員は都道府県知事から任命される公的な監督者であり、事業者が選任することはできない。
解説
保安主任者は保安技術管理者を補佐し技術的事項を統括管理する立場であるのに対し、保安係員は製造作業に従事する者を直接監督し、現場での保安の実務を担う点で職務の性質が異なる。
根拠高圧ガス保安法(保安主任者及び保安係員の職務に関する規定)
ある高圧ガス製造事業所で、空気より重い可燃性ガス(プロパン等)を取り扱う配管付近に新たに漏えい検知器を設置する。検知器の設置位置として最も適切なものはどれか。
- A天井付近(ガスが上昇するため)
- B作業者の目線の高さ(人が気づきやすいため)
- ✓漏えいのおそれがある箇所の下方、床面(地表)近傍
- D屋外の風通しの良い高所
解説
プロパン等空気より重いガスは漏えい時に床面付近に滞留・拡散するため、検知器は低い位置に設置する必要がある。天井付近や高所への設置では検知が遅れる。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験 保安管理技術(可燃性ガスの性質及び漏えい検知に関する知識)
往復圧縮機の運転中、シリンダ部の温度が急激に上昇し、これまでになかった異常な打音が発生した。運転員が最初に取るべき対応として最も適切なものはどれか。
- A運転を継続しながら原因を調査する
- ✓直ちに圧縮機を停止し、原因を確認する
- C冷却水量を増やして運転を継続する
- D吐出圧力を下げて運転を継続する
解説
異常な温度上昇と打音は摺動部の異常摩耗や焼付き等の重大な機械的損傷の前兆であることが多く、被害拡大や事故を防ぐため直ちに運転を停止し原因を確認することが原則である。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験 保安管理技術(圧縮機の運転管理及び異常時対応に関する知識)
内容積一定の容器に温度15℃、ゲージ圧力14.7メガパスカルの圧縮窒素を充塡した。周囲温度が35℃まで上昇した場合、容器内のゲージ圧力は次のうちどれに最も近いか。ただし大気圧は0.1メガパスカルとし、気体は理想気体とみなす。
- A13.7メガパスカル
- B14.7メガパスカル
- ✓15.7メガパスカル
- D16.7メガパスカル
解説
絶対圧・絶対温度で計算すると、P1abs=14.8MPa、T1=288K、T2=308Kより、P2abs=14.8×308/288≒15.83MPaとなり、ゲージ圧に戻すと約15.7MPaとなる。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験 保安管理技術(気体の状態変化に関する知識)
高圧ガス設備の圧力容器に対して行う耐圧試験(水圧試験)の一般的な実施手順として正しいものはどれか。
- A常用の圧力まで徐々に昇圧する→容器内に水を満たし気泡を排出する→耐圧試験圧力まで昇圧し規定時間保持する→圧力を除き水を排出する
- B容器内に水を満たし気泡を排出する→耐圧試験圧力まで昇圧し規定時間保持する→常用の圧力まで徐々に昇圧する→圧力を除き水を排出する
- C圧力を除き水を排出する→容器内に水を満たし気泡を排出する→常用の圧力まで徐々に昇圧する→耐圧試験圧力まで昇圧し規定時間保持する
- ✓容器内に水を満たし気泡を排出する→常用の圧力まで徐々に昇圧する→耐圧試験圧力まで昇圧し規定時間保持する→圧力を除き水を排出する
解説
水圧試験では、まず容器内に水を満たして気泡を排出し、常用の圧力まで段階的に昇圧した後、耐圧試験圧力まで昇圧して規定時間保持し、最後に圧力を除いて水を排出するのが正しい手順である。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験 保安管理技術(圧力容器の耐圧試験に関する知識)
高圧ガス設備に用いられる往復圧縮機と遠心圧縮機の特徴の違いに関する記述として正しいものはどれか。
- A往復圧縮機は非容積形であり、遠心圧縮機は容積形である
- B往復圧縮機は大容量ガスの圧縮に適し吐出圧力が安定しており、遠心圧縮機は小容量・高圧の圧縮に適し脈動が大きい
- C往復圧縮機と遠心圧縮機は、いずれも非容積形(ターボ形)に分類される
- ✓往復圧縮機は容積形であり高圧・小容量の圧縮に適し吐出圧力に脈動が生じやすいのに対し、遠心圧縮機は非容積形(ターボ形)であり大容量の圧縮に適し吐出圧力は比較的安定している
解説
往復圧縮機はピストンの往復運動でガスを圧縮する容積形で高圧・小容量向きで脈動を生じやすく、遠心圧縮機は羽根車の回転による非容積形(ターボ形)で大容量向きで吐出圧力が比較的安定している。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験 保安管理技術(圧縮機の構造・特性に関する知識)
配管内を流れる液体の流れを急激に停止または変化させた際に生じる圧力の急激な変動現象を何というか。
- Aサージング
- Bベーパーロック
- ✓ウォーターハンマー(水撃作用)
- Dキャビテーション
解説
液体は非圧縮性であるため、弁の急閉止やポンプの急停止により流速が急変すると、運動エネルギーが圧力エネルギーに変換され配管内に急激な圧力波動が生じる。これをウォーターハンマー(水撃作用)という。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験 保安管理技術 - 配管・流体機器の異常現象
内容積50リットルの容器に液化炭酸ガス(CO2、分子量44)を30キログラム貯蔵している。この液化炭酸ガスがすべて気化し、0℃・1気圧(標準状態、1モル当たり22.4リットル)のガスになったとすると、その体積は次のうちどれに最も近いか。
- A7.6立方メートル
- B22.9立方メートル
- ✓15.3立方メートル
- D30.6立方メートル
解説
モル数は30000g÷44g/mol≒681.8molであり、標準状態の体積は681.8mol×22.4L/mol≒15,272L、すなわち約15.3立方メートルとなる。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験 保安管理技術 - 高圧ガスの物理的性質(気化体積の算定)
ある高圧ガス製造設備の熱交換器において、運転条件(流量・温度)を変えていないにもかかわらず、出口側のガス温度が徐々に上昇(冷却効率が低下)してきた。この現象の原因として最も可能性が高いものはどれか。
- ✓伝熱管内面又は外面へのスケール(汚れ)付着による伝熱阻害
- B安全弁の作動圧力のずれ
- C圧縮機吐出弁の摩耗
- D配管の外面腐食による肉厚減少
解説
伝熱管にスケールや汚れが付着すると伝熱抵抗が増して熱交換効率が低下し、同一運転条件でも冷却が不十分になる典型的な事象である。安全弁の作動圧力や吐出弁摩耗、外面腐食は伝熱性能低下の直接原因とはならない。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験(学識)出題範囲:熱交換器の伝熱・保守管理に関する技術知識
遠心圧縮機を運転中、軸封部(シール部)付近から異音とともに微量のガス漏えいの臭気が感知された。この状況での対応として最も適切なものはどれか。
- A軸封部の温度が下がるまで様子を見ながら運転を継続する
- B運転を継続しながら漏えい箇所をテープ等で応急補修する
- ✓直ちに圧縮機を停止し、漏えい箇所を特定した上でシール交換等の補修措置を講じる
- D軸封部からの漏えいは通常発生するものなので特に対応は不要である
解説
運転中の軸封部からのガス漏れは重大事故につながる危険があるため、まず圧縮機を停止して原因を特定し、シール交換等の適切な補修を行うことが基本的な対応である。運転を継続したまま応急補修する対応や放置は不適切である。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験(学識)出題範囲:圧縮機の構造・保守管理(軸封装置)に関する技術知識
ある高圧ガス設備に使用する材料の引張強さが400メガパスカル、設計上の許容応力が80メガパスカルと定められている場合、この材料の安全率として正しいものはどれか。
- ✓5
- B4
- C8
- D2.5
解説
安全率は引張強さを許容応力で除して求められる。400÷80=5となる。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験(学識)出題範囲:材料力学(安全率の算定)に関する技術知識
遠心圧縮機を起動する際の一般的な弁操作の順序として正しいものはどれか。
- A吐出弁を全開にした後、吸込弁を開いて起動する
- B吸込弁・吐出弁を同時に全開にしてから起動する
- ✓吐出弁を閉じた状態(又はバイパス弁を開いた状態)で起動し、運転が安定した後に吐出弁を徐々に開く
- D吸込弁を全開にした後、吐出弁を開いて起動する
解説
遠心圧縮機は無負荷状態(吐出弁を閉じるかバイパス弁を開いた状態)で起動し、回転数・圧力が安定した後に吐出弁を徐々に開いて負荷をかけるのが一般的であり、サージングなどの異常運転を防止する。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験(学識)出題範囲:圧縮機(遠心式)の運転操作に関する技術知識
低温環境で使用する高圧ガス設備の金属材料に関して、フェライト系の炭素鋼とオーステナイト系ステンレス鋼の低温での挙動の違いに関する記述として正しいものはどれか。
- ✓フェライト系炭素鋼は低温になると脆性破壊を起こしやすくなるが、オーステナイト系ステンレス鋼は低温でも延性を保ち低温脆性を起こしにくい
- Bフェライト系炭素鋼は低温になるほど延性が増し、オーステナイト系ステンレス鋼は低温脆性を起こしやすい
- C両者とも低温での脆性破壊の危険性に差はない
- Dオーステナイト系ステンレス鋼は低温になると結晶構造が体心立方格子に変化して脆化する
解説
体心立方格子構造を持つフェライト系炭素鋼は温度低下により延性から脆性への転移(低温脆性)を起こしやすいが、面心立方格子構造のオーステナイト系ステンレス鋼は低温でも延性を維持しやすく、超低温用容器材料として用いられる。
根拠高圧ガス製造保安責任者試験(学識)出題範囲:金属材料(低温脆性)に関する技術知識
高温熱源の温度が400K、低温熱源の温度が300Kのカルノーサイクルにおいて、このサイクルの熱効率として最も近いものはどれか。
- A20%
- ✓25%
- C33%
- D75%
解説
カルノーサイクルの熱効率はη=1-T2/T1で求められ、η=1-300/400=0.25すなわち25%となる。
根拠学識科目:熱力学(カルノーサイクルの熱効率)
プロパン(C3H8)1モルを完全燃焼させるために理論上必要な酸素の量として正しいものはどれか。
- ✓5モル
- B3モル
- C4モル
- D6モル
解説
プロパンの完全燃焼反応式はC3H8+5O2→3CO2+4H2Oであり、原子数の収支(C:3、H:8、O:10)が一致することから理論酸素量は5モルとなる。
根拠学識科目:化学工学(燃焼反応の量論計算)