全78問から、出題範囲の骨格が掴める21問だけを抜き出しました。まずはここだけ流して、必要なら全問へ進んでください。
全78問に進むこの21問の内容
出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。出題範囲はIPA公表のシラバスに基づく(最終更新 2026-09-05)
ある社員が業務メールを装った添付ファイルを開封したところ、PCの動作が急に重くなり、外部の不審なIPアドレスへの通信が頻発していることに気付いた。この状況で情報セキュリティリーダーが最初に取るべき対応として最も適切なものはどれか。
- ✓当該PCをネットワークから切り離し、被害の拡大を防止する
- B添付ファイルの送信元にメールで抗議し、削除を依頼する
- CPCの再起動を行い、動作が正常に戻るか様子を見る
- Dウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新に更新してから調査を始める
解説
マルウェア感染が疑われる場合、被害拡大や情報漏えいを防ぐために感染端末を直ちにネットワークから隔離することが最優先の初動対応である。原因調査や定義ファイル更新はその後に行う。
根拠シラバス「情報セキュリティ」分野―脅威と脆弱性、インシデント対応(初動対応・封じ込め)
ある企業において、特定の脅威が年間に3回発生すると想定され、1回の発生あたりの被害額が200万円と見積もられている場合、年間予想損失額(ALE)はどれか。
- A200万円
- B400万円
- ✓600万円
- D800万円
解説
年間予想損失額(ALE)は発生頻度と1回あたりの被害額の積で求められ、3回×200万円=600万円となる。
根拠シラバス「情報セキュリティ」分野―リスクアセスメント、リスクの定量的評価(年間予想損失額)
サイバー攻撃のうち、DoS攻撃とDDoS攻撃の違いに関する記述として最も適切なものはどれか。
- ADoS攻撃は複数の攻撃元から行われ、DDoS攻撃は単一の攻撃元から行われる
- BDoS攻撃はデータの窃取を目的とし、DDoS攻撃はデータの改ざんを目的とする
- ✓DoS攻撃は単一の攻撃元から行われ、DDoS攻撃は複数の攻撃元(踏み台など)から分散して行われる
- DDoS攻撃とDDoS攻撃はどちらも標的型攻撃メールを利用する点で共通している
解説
DoS(Denial of Service)攻撃は単一の攻撃元からサービス妨害を行うのに対し、DDoS(Distributed DoS)攻撃はボットネットなど複数の踏み台から分散して大量の通信を送りつける点が異なる。
根拠シラバス「情報セキュリティ」分野―脅威と脆弱性、サイバー攻撃手法(DoS攻撃・DDoS攻撃)
「フィッシング」と「スピアフィッシング」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- Aフィッシングは電話を用いた手口であるのに対し、スピアフィッシングは電子メールのみを用いる手口である
- Bスピアフィッシングは不特定多数に無差別に送信される手口であり、フィッシングより成功率が低い
- Cフィッシングとスピアフィッシングは同一の手口を指す異なる呼称であり、対象範囲に違いはない
- ✓フィッシングは不特定多数を対象に画一的な内容で送信されるのに対し、スピアフィッシングは特定の個人や組織を標的とし、業務内容などを踏まえた内容で送信される
解説
フィッシングは無差別に不特定多数へ送信されるのに対し、スピアフィッシングは標的組織や個人の業務内容・人間関係を調査した上で作成された、より巧妙で狙い撃ちの手口である。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス「脅威」分野:フィッシング、標的型攻撃メールなどのサイバー攻撃手口
英大文字(A〜Z、26種類)のみで構成される3桁のパスワードに対し、1秒間に200通り試行できる自動化ツールで総当たり攻撃を行う場合、全通りを試行し終えるまでに要する最大時間はどれか。
- A約8.8秒
- ✓約88秒
- C約293分(17,576秒、試行速度を考慮せず1回/秒と誤って計算した場合)
- D約880秒
解説
組み合わせ総数は26の3乗=17,576通りであり、1秒間に200通り試行できるため、17,576÷200=約87.9秒、すなわち約88秒が最大所要時間となる。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス「脅威」分野:パスワードに対する総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)の脅威
経理部門に勤務するある社員が、退職を間近に控えた時期に、通常の業務範囲を超えて大量の顧客情報を外部記憶媒体にコピーしている記録がアクセスログから確認された。情報セキュリティリーダーが最初に取るべき対応として最も適切なものはどれか。
- A直ちに本人のアカウントを削除し、業務用PCを廃棄する
- ✓ログなどの記録を保全した上で、上長や関連部署と連携し事実関係を確認する
- C本人に対しその場で直接コピーの目的を問いただし、口頭で注意するだけにとどめる
- D特に問題がないと判断し、通常どおりの退職手続きを進める
解説
内部不正の疑いがある場合は、まず証拠となるログ等を保全した上で、関連部署と連携して事実関係を慎重に確認することが適切である。証拠となりうる機器の廃棄や本人への直接追及は、証拠隠滅や労務上のトラブルを招く恐れがある。
根拠シラバス「内部不正などの情報セキュリティインシデントの発生を未然に防止する」(脅威:内部不正)
特定の組織を標的として長期間にわたり潜伏しながら情報窃取を試みる標的型攻撃(APT攻撃)と、不特定多数に対して同一のマルウェアを大量に送りつけるばらまき型攻撃との違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- AAPT攻撃は攻撃対象を限定せず短期間で被害を拡大させることを目的とし、ばらまき型攻撃は特定組織への侵入を目指し長期間潜伏する
- ✓APT攻撃は特定の組織や情報を狙い、偵察から目的達成まで段階的かつ持続的に活動するのに対し、ばらまき型攻撃は無差別に多数へ送信し感染した端末から広く情報を狙う
- Cばらまき型攻撃は一つの組織に特化した攻撃手法であり、APT攻撃より検知が容易である
- DAPT攻撃とばらまき型攻撃はいずれも同一の技術的手口を用いるため、対策上の違いはない
解説
APT攻撃は特定組織を明確な標的とし、偵察・侵入・潜伏・目的達成といった段階を踏んで長期間活動するのに対し、ばらまき型攻撃は対象を限定せず大量に送信して感染を広げる点で性質が異なる。
根拠シラバス「脅威:標的型攻撃、サイバー攻撃の手口」
ある企業がリスクアセスメントにおいて、情報資産Xに対する脅威の発生可能性を5段階評価で「4」、その脅威が顕在化した場合の影響度を5段階評価で「3」と評価した。発生可能性と影響度の積によってリスク値を算出する方式を採用している場合、情報資産Xのリスク値はどれか。
- ✓12
- B7
- C15
- D20
解説
リスク値は発生可能性×影響度で算出するため、4×3=12となる。この方式は定性的なリスク評価においてリスクの相対的な大きさを比較する際によく用いられる。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス「リスクアセスメント(リスク特定・リスク分析・リスク評価)」
暗号方式における「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A共通鍵暗号方式は鍵の配送問題が生じないが、公開鍵暗号方式は事前に鍵を安全に共有する必要がある
- ✓共通鍵暗号方式は暗号化と復号に同一の鍵を用い、公開鍵暗号方式は暗号化と復号に異なる鍵を用いる
- C共通鍵暗号方式は処理速度が遅く、公開鍵暗号方式は大量データの暗号化に適している
- D共通鍵暗号方式では復号に公開鍵を用い、公開鍵暗号方式では復号に秘密鍵と共通鍵の両方を用いる
解説
共通鍵暗号方式は同一の鍵で暗号化・復号を行うため鍵の配送に課題があり、公開鍵暗号方式は公開鍵と秘密鍵という異なる鍵を用いることでこの問題を解決している。処理速度は逆に共通鍵暗号方式の方が高速である。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス「暗号技術」
組織における情報セキュリティポリシーの一般的な構成に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
- A情報セキュリティポリシーは実施手順のみで構成され、基本方針や対策基準は含まれない
- ✓組織の基本方針を頂点とし、その下に具体的な遵守事項を定めた対策基準、さらに個別の作業手順を示す実施手順という階層構造で構成される
- C対策基準が最上位に位置し、その下に基本方針、さらに実施手順が続く階層構造で構成される
- D情報セキュリティポリシーは法令そのものであり、組織が独自に内容を定めることはできない
解説
情報セキュリティポリシーは一般に、組織の姿勢を示す基本方針を頂点とし、その下に具体的な遵守事項をまとめた対策基準、さらに実務レベルの手順を示す実施手順という階層構造で構成される。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス「情報セキュリティポリシー(基本方針・対策基準・実施手順)」
情報セキュリティにおけるリスク対応のうち、「リスク低減」と「リスク保有」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- Aリスク低減はリスクの原因となる活動自体を中止することであり、リスク保有は保険加入によって損失を補填することである
- ✓リスク低減は対策を講じて発生可能性や影響度を小さくすることであり、リスク保有は許容できる範囲内のリスクをそのまま受け入れることである
- Cリスク低減はリスクを他社に移転することであり、リスク保有はリスクの発生源となる業務を停止することである
- Dリスク低減とリスク保有はいずれも対策コストをかけずにリスクをそのまま受け入れる点で同じである
解説
リスク低減は管理策を導入してリスクの発生可能性や影響を小さくする対応であり、リスク保有は対策コストなどを勘案し許容範囲内のリスクをそのまま受け入れる対応である点が異なる。
根拠シラバス「情報セキュリティ管理」リスクマネジメント・リスク対応(低減・保有・回避・移転)
不正競争防止法において法的保護の対象となる「営業秘密」として認められるための要件に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓秘密として管理されていること(秘密管理性)、事業活動に有用な情報であること(有用性)、公然と知られていないこと(非公知性)の3つを満たす必要がある
- B特許庁へ登録を行い、権利化されていること
- C著作権法に基づく届出を行い、公表されていること
- D社内で口頭のみにより共有され、文書化されていないこと
解説
営業秘密として法的保護を受けるには、秘密管理性・有用性・非公知性の3要件を満たす必要があり、単に口頭で共有されているだけでは秘密管理性が認められない。
根拠不正競争防止法(営業秘密の定義)
アクセス制御方式における「任意アクセス制御(DAC)」と「強制アクセス制御(MAC)」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ADACは一度設定した権限を利用者が変更できない方式であり、MACは利用者が自由に権限を変更できる方式である。
- BDACとMACはいずれも同一の権限管理モデルであり、権限設定の主体に違いはない。
- ✓DACは情報資産の所有者が自らの判断でアクセス権限を設定・変更できる方式であり、MACはあらかじめ定められたセキュリティポリシーに基づき、利用者が任意に権限を変更できない方式である。
- DDACはパスワードによる認証方式を指し、MACは生体認証による方式を指す。
解説
DACは資源の所有者に権限設定の裁量がある方式であり、MACは組織のポリシーに基づき一元的に権限が強制される方式である点が両者の本質的な違いである。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス:アクセス制御(アクセス制御方式の種類と特徴)
情報システムへのアクセス制御における一般的な処理の流れとして、次の3つの処理を実施すべき順序に並べたとき、最も適切なものはどれか。(①利用者がIDを入力し、システムが利用者を識別する ②パスワードや生体情報などにより本人であることを確認する認証を行う ③認証された利用者に対し、あらかじめ定められた権限の範囲内で資源へのアクセスを許可する認可を行う)
- A②→①→③
- B③→②→①
- ✓①→②→③
- D①→③→②
解説
アクセス制御では、まずIDによる識別を行い、次に本人確認である認証を行い、最後に権限に基づく認可によって資源へのアクセスを許可する順序となる。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス:認証技術・アクセス制御(識別・認証・認可のプロセス)
ファイアウォールにおけるパケットフィルタリング型とWebアプリケーションファイアウォール(WAF)の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- Aパケットフィルタリング型はアプリケーション層のデータ内容を検査するのに対し、WAFはネットワーク層のIPアドレスのみを検査する。
- ✓パケットフィルタリング型はIPアドレスやポート番号などのヘッダ情報に基づいて通信を制御するのに対し、WAFはHTTPリクエストの内容を検査してSQLインジェクションなどの攻撃を検知・遮断する。
- Cパケットフィルタリング型とWAFはいずれも暗号化通信の内容を復号せずに検査するため、機能的な違いはない。
- DWAFはネットワーク境界に設置されるルータの一種であり、パケットフィルタリング型はサーバ内にインストールされるソフトウェアである。
解説
パケットフィルタリング型はネットワーク層・トランスポート層のヘッダ情報で通信可否を判定するのに対し、WAFはアプリケーション層のHTTP通信内容を検査し、SQLインジェクションやXSSなどWebアプリケーション特有の攻撃を検知・遮断する点に違いがある。
根拠シラバス「技術的セキュリティ対策」-ファイアウォール、WAF
ICカードやセキュリティモジュールなどにおいて、内部に格納された重要情報が外部から解析・改ざんされにくい性質を表す用語として、最も適切なものはどれか。
- A可用性
- B完全性
- C真正性
- ✓耐タンパ性
解説
耐タンパ性とは、ハードウェアやモジュールの内部構造・データが外部から不正に解析・改ざんされにくい性質を指す用語であり、ICカードやセキュリティチップの安全性評価で用いられる。
根拠シラバス「技術的セキュリティ対策」-耐タンパ性
不正侵入検知システム(IDS)と不正侵入防止システム(IPS)の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- AIDSは通信を暗号化する機能を持つのに対し、IPSは通信を復号する機能を持つ。
- BIDSはネットワーク層のみを監視するのに対し、IPSはアプリケーション層のみを監視する。
- ✓IDSは不正な通信を検知して管理者に通知するのみであるのに対し、IPSは検知した不正な通信を自動的に遮断する機能を持つ。
- DIDSとIPSはいずれも既知の攻撃パターンにしか対応できず、機能的な違いはない。
解説
IDSは不正な通信や侵入の兆候を検知して管理者に通知することを主目的とするのに対し、IPSは検知に加えて不正な通信を自動的に遮断する防御機能を備えている点が大きな違いである。
根拠シラバス「技術的セキュリティ対策」-IDS、IPS
入力データから固定長の値を生成し、同じ入力からは常に同じ値が得られる一方、その値から元の入力データを復元することが計算量的に困難な関数を何と呼ぶか。
- A共通鍵暗号方式
- ✓ハッシュ関数
- C公開鍵暗号方式
- Dディジタル署名
解説
ハッシュ関数は任意長の入力から固定長の出力(ハッシュ値)を生成し、一方向性(出力から入力を復元することが困難)を持つ点が特徴であり、暗号方式やディジタル署名とは異なる概念である。
根拠シラバス「技術的セキュリティ対策」-ハッシュ関数
生体認証における本人拒否率(FRR)と他人受入率(FAR)の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- AFRRは他人を誤って本人として受け入れてしまう確率であり、FARは本人を誤って拒否してしまう確率である。
- BFRRとFARはいずれも認証にかかる処理時間を表す指標であり、値が小さいほど処理が高速であることを示す。
- CFRRは公開鍵暗号方式における鍵長を表し、FARは共通鍵暗号方式における鍵長を表す。
- ✓FRRは本人を誤って拒否してしまう確率であり、FARは他人を誤って本人として受け入れてしまう確率である。
解説
FRR(本人拒否率)は正当な本人を誤って拒否してしまう確率を表し、FAR(他人受入率)は本人以外の他人を誤って本人として受け入れてしまう確率を表す、生体認証の精度を評価する指標である。
根拠シラバス「技術的セキュリティ対策」-生体認証
従来型のアンチウイルスソフトとEDR(Endpoint Detection and Response)の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- Aアンチウイルスはネットワーク境界での通信を監視するのに対し、EDRは端末内のファイルスキャンのみを行う
- BEDRは既知の攻撃パターンのみを検知し、未知のマルウェアには対応できないが、アンチウイルスは未知の攻撃にも対応できる
- ✓アンチウイルスは既知のマルウェアのパターンに基づく検知を主とするのに対し、EDRは端末の挙動を監視・記録し、侵入後の不審な挙動を検知・調査する機能を提供する
- DアンチウイルスとEDRはいずれも同一の検知方式を採用しており、機能面で違いはない
解説
アンチウイルスはシグネチャに基づく既知マルウェアの検知が中心であるのに対し、EDRは端末の挙動を継続的に監視・記録し、侵入後の不審な活動の検知・調査・対応を支援する点に特徴がある。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス:技術的セキュリティ対策(エンドポイントセキュリティ)
システム開発のライフサイクルにセキュリティ対策を組み込む場合の一般的な手順として、次の4つの作業を実施すべき順序に並べたとき、最も適切なものはどれか。(①実装したプログラムに対して脆弱性診断やセキュリティテストを実施する ②要件定義段階でセキュリティ要件を明確化する ③設計段階でセキュアな設計方針を反映する ④セキュアコーディング規約に基づき実装を行う)
- A①→②→③→④
- ✓②→③→④→①
- C③→②→①→④
- D②→④→③→①
解説
セキュリティ対策は開発工程の早期から組み込むべきであり、要件定義でセキュリティ要件を明確化し、設計に反映した上で実装を行い、最後にテストで検証するという流れが適切である。
根拠情報セキュリティマネジメント試験シラバス:システム開発における情報セキュリティ対策(セキュリティ・バイ・デザイン)