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出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-09-30)
普通旋盤で外径50mmの丸棒を主軸回転数800min⁻¹で切削するとき、切削速度に最も近い値はどれか。
- A62.8 m/min
- ✓125.7 m/min
- C40.0 m/min
- D251.3 m/min
解説
切削速度V=πDN/1000に、D=50mm、N=800min⁻¹を代入するとV=3.14×50×800/1000≒125.7 m/minとなる。
根拠機械加工(普通旋盤作業):切込み・切削速度の決定
平面研削盤で新しい研削といしを取り付ける作業手順において、取付け前に最初に行うべき作業はどれか。
- Aといしのバランスを調整する
- Bといしの目直し(ドレッシング)を行う
- ✓といしのひび割れの有無を打診検査する
- D空転試験を行う
解説
研削といしは高速回転するため、取付け前にひび割れなどの欠陥がないかを打診(打音)検査で確認することが最優先となる。バランス調整・目直し・空転試験はいずれも取付け後の工程である。
根拠機械加工(平面研削盤作業):研削といしの形直し・目直し・バランス調整等研削といしの取付け及び加工段取り
円筒研削盤で両センタ支持により外径研削を行ったところ、仕上がった円筒部にテーパが生じた。原因として最も可能性が高いものはどれか。
- A研削液の供給量が多すぎる
- Bといしの粒度が粗すぎる
- ✓テーブルの摺動面またはセンタ心の平行度がずれている
- D工作物の回転速度が速すぎる
解説
両センタ支持で円筒研削を行った際にテーパが発生する典型的な原因は、テーブル摺動方向とセンタ軸線との平行度不良や心押台の位置ずれである。研削液量、といし粒度、工作物回転速度は主に表面粗さや発熱に影響するもので、テーパの直接原因ではない。
根拠機械加工(円筒研削盤作業):作業中発生した支障の調整
心無し研削盤(センタレス研削盤)における通し送り研削と送り込み研削の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A送り込み研削は、調整車を傾けて工作物を軸方向に送る方法である
- B通し送り研削は、段付き軸やテーパ軸のように軸方向に送れない形状の加工に適している
- C送り込み研削は、工作物を両センタで支持して行う方法である
- ✓通し送り研削は、調整車を傾けて工作物を軸方向に送りながら連続的に研削する方法で、長尺の丸棒の外周加工に適している
解説
通し送り研削は調整車を傾けて工作物を軸方向に送りながら連続的に加工する方法で、長尺円筒の外周研削に適する。段付き軸やテーパなど軸方向に送れない形状には、調整車を軸方向に送らずといし車を切り込ませる送り込み研削が用いられる。
根拠機械加工(心無し研削盤作業):通し送り・送り込み研削加工
切削工具の摩耗形態のうち、すくい面上に切りくずとの摩擦により生じる凹状の摩耗を何というか。
- A逃げ面摩耗
- B境界摩耗
- C塑性変形
- ✓クレータ摩耗
解説
すくい面にできる凹状の摩耗はクレータ摩耗と呼ばれ、逃げ面にできる帯状の摩耗(逃げ面摩耗)とは区別される。境界摩耗は切りくずと大気の境界付近に生じる摩耗であり、塑性変形は摩耗とは異なる工具損傷形態である。
根拠機械加工職種:工作機械加工一般、切削工具の寿命判定
旋盤で細長い丸棒(直径に対して長さが十分に大きいもの)をセンタ間に支持して外径削りしたところ、切削中に工作物が振れてびびりが発生した。最も適切な対策はどれか。
- A切削速度をできるだけ高くする
- Bバイトのすくい角を小さくする
- ✓振れ止め(振止め)を使用して工作物を中間で支持する
- D心押し台の締め付けを緩める
解説
細長い工作物は剛性が低く切削抵抗でたわみやすいため、振れ止めを用いて中間を支持することでびびりを抑える。心押し台を緩めることはむしろ支持力を低下させ逆効果である。
根拠機械加工(普通旋盤作業)シラバス「円筒・テーパ・曲面・平面の切削」に関する加工技能・知識
旋盤で両センタ支持により長尺丸棒の外径を高精度に仕上げる場合の一般的な作業手順として、最も適切なものはどれか。
- Aセンタ穴あけ→端面削り→両センタ間に取付け→外径削り
- B両センタ間に取付け→端面削り→センタ穴あけ→外径削り
- C外径削り→端面削り→センタ穴あけ→両センタ間に取付け
- ✓端面削り→センタ穴あけ→両センタ間に取付け→外径削り
解説
両センタ支持加工では、まず端面を削って基準面を作り、その端面中心にセンタ穴をあけたうえで両センタ間に工作物を取り付けてから外径削りを行うのが正しい順序である。
根拠機械加工(普通旋盤作業)シラバス「各種切削工具の取付け・加工段取り」「円筒・テーパの切削」
モジュール2、歯数40の標準平歯車(並歯)における歯先円直径として、最も近い値はどれか。
- A80mm
- ✓84mm
- C82mm
- D88mm
解説
ピッチ円直径D=モジュール×歯数=2×40=80mm。標準並歯の歯末のたけはモジュールに等しいため、歯先円直径=D+2m=80+4=84mmとなる。
根拠技能検定 機械加工職種 学科試験科目「機械要素」(歯車の基本寸法計算)
軸に歯車を平行キーで固定し、大きなトルクを伝達する運転を続けたところ、キーが変形し軸と歯車の間にすべりが生じた。この事象の直接の原因として最も適切なものはどれか。
- ✓伝達トルクに対してキーのせん断強さ又は圧壊強さが不足していた。
- B軸とキー溝の角部に十分な面取りを施していた。
- Cキーの上面と溝の間に規定どおりのすきまを設けていた。
- D軸とボスのはめあいをしまりばめとしていた。
解説
キーの変形とすべりは、伝達トルクに対してキーの断面寸法や材質による強度(せん断・圧壊強さ)が不足したことによる典型的な破損事象である。他の選択肢は正常な設計・施工状態を示しており原因にはならない。
根拠技能検定 機械加工職種 学科試験科目「機械要素」(キー結合の強度)
はめあいにおいて、軸と穴の公差域が重なり合い、実際の組合せによってすきまが生じる場合としまりが生じる場合の両方があり得るはめあいを何というか。
- Aすきまばめ
- ✓中間ばめ
- Cしまりばめ
- D案内ばめ
解説
軸と穴の公差域が一部重なり、組合せ次第ですきま又はしまりのいずれかになるはめあいを中間ばめという。すきまばめは常にすきまが生じ、しまりばめは常にしまりが生じる点で異なる。
根拠技能検定 機械加工職種 学科試験科目「機械要素」(はめあいの種類)
焼なましと焼ならしの熱処理方法の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓焼なましは加熱後に炉中で徐冷して軟化・応力除去を図り、焼ならしは加熱後に大気中で放冷して組織を均一化する。
- B焼なましは加熱後に水中で急冷して硬さを高め、焼ならしは加熱後に炉中で徐冷して軟化させる。
- C焼なましと焼ならしはいずれも加熱後に油中で急冷し、組織をマルテンサイト化する処理である。
- D焼なましは表面のみを加熱して硬化させる処理であり、焼ならしは内部まで加熱して硬化させる処理である。
解説
焼なましは炉冷による徐冷で内部応力除去・軟化を目的とし、焼ならしは大気中放冷により組織を均一・微細化することを目的とする点で冷却方法と狙いが異なる。
根拠技能検定 機械加工職種 学科試験科目「機械工作法」(熱処理の種類と目的)
砂型鋳造による鋳物製作の一般的な作業工程順序として、最も適切なものはどれか。
- A鋳込み→模型製作→鋳型造型→型ばらし
- ✓模型製作→鋳型造型→鋳込み→型ばらし
- C型ばらし→鋳込み→鋳型造型→模型製作
- D鋳型造型→模型製作→型ばらし→鋳込み
解説
砂型鋳造では、まず模型を製作し、それを用いて鋳型を造型した後、溶湯を鋳込み、凝固後に型ばらしを行うのが一般的な工程順序である。
根拠技能検定 機械加工職種 学科試験科目「機械工作法」(鋳造の基本工程)
鋼板の突合せ溶接を行ったところ、溶接金属内部に多数のブローホールが発生した。この原因として最も可能性が高いものはどれか。
- A溶接電流が不足していた
- ✓母材表面に水分・油分・さび等の汚れが付着していた
- C開先角度が広すぎた
- D溶接後の冷却速度が速すぎた
解説
母材表面に付着した水分や油分、さびなどが溶接熱によりガス化し、凝固前の溶融金属中に取り込まれるとブローホールが発生する。溶接前の清掃不足が典型的な原因である。
根拠機械工作法(溶接加工)に関する一般知識
モジュール3、歯数20の平歯車と歯数40の平歯車を標準かみ合いさせる場合、中心間距離として最も近い値はどれか。
- A60mm
- B120mm
- C180mm
- ✓90mm
解説
標準平歯車の中心間距離はC=m(z1+z2)/2で求められ、C=3×(20+40)/2=90mmとなる。
根拠機械要素(歯車)の計算知識
引張試験において、明確な降伏点を示さない材料に対して、除荷後に0.2%の永久ひずみが残る応力の大きさを表す用語はどれか。
- ✓耐力
- B弾性限度
- C比例限度
- D疲労限度
解説
明確な降伏点を示さない材料では、0.2%の永久伸びを生じる応力を耐力(0.2%耐力)として降伏点の代用値とする。弾性限度・比例限度・疲労限度はそれぞれ異なる概念であり、この定義には該当しない。
根拠材料(金属材料の機械的性質・引張試験における耐力の定義)
直径12mmの丸棒に軸方向の引張荷重15000Nを加えたとき、丸棒に生じる引張応力として最も近い値はどれか。
- A88MPa
- ✓133MPa
- C177MPa
- D265MPa
解説
断面積A=π/4×12²≒113.1mm²であり、応力σ=15000N/113.1mm²≒133N/mm²(MPa)となる。
根拠材料力学(引張応力の計算:σ=P/A)
繰返し荷重を受ける軸部品が使用中に破断した。破面を観察したところ、滑らかな縞模様(ビーチマーク)を持つ領域と、最終破断時に生じた粗い破面領域が観察された。この破壊の原因として最も可能性が高いものはどれか。
- ✓疲労破壊
- B過大な静荷重による延性破壊
- C低温による脆性破壊
- D高温クリープ破壊
解説
ビーチマークと呼ばれる縞模様は繰返し応力によって亀裂が徐々に進展した痕跡であり、粗い破面は最終的な急速破断域を示す。これらの特徴は疲労破壊に特有のものである。
根拠材料力学(疲労破壊の破面特徴)
ブリネル硬さ試験を実施する際の一般的な作業手順として、最も適切なものはどれか。
- A圧子を一定荷重で押し込む→試験片表面を研磨する→圧痕の直径を測定する→硬さ値を算出する
- B圧痕の直径を測定する→試験片表面を研磨する→圧子を一定荷重で押し込む→硬さ値を算出する
- C硬さ値を算出する→試験片表面を研磨する→圧子を一定荷重で押し込む→圧痕の直径を測定する
- ✓試験片表面を研磨・清浄化する→圧子を一定荷重で押し込む→荷重を除いた後、圧痕の直径を測定する→硬さ値を算出する
解説
ブリネル硬さ試験は、まず試験片表面を研磨・清浄化してから圧子を一定荷重で押し込み、荷重除去後に圧痕直径を測定し、換算式や換算表を用いて硬さ値を算出する手順が一般的である。
根拠材料(金属材料試験・硬さ試験の実施手順)
表面に深さ約0.3mmの浸炭硬化層を持つ部品があり、母材の影響を受けずに硬化層のみの硬さを評価したい。この場合に用いる硬さ試験として、最も適切なものはどれか。
- Aブリネル硬さ試験
- BロックウェルBスケール硬さ試験
- ✓ビッカース硬さ試験
- Dショア硬さ試験
解説
ビッカース硬さ試験はダイヤモンド四角錐圧子による圧痕が小さく、試験荷重を調整することで浅い硬化層でも母材の影響を受けにくく精密に測定できる。ブリネル試験は圧痕が大きく深い層向きであり、薄い硬化層の測定には適さない。
根拠材料(金属材料試験・硬さ試験法の使い分け)
直径20mmの丸軸に150N・mのねじりモーメント(トルク)を加えたとき、軸に生じる最大せん断応力として最も近い値はどれか。
- ✓95.5MPa
- B47.7MPa
- C191MPa
- D23.9MPa
解説
丸軸のねじりせん断応力はτ=16T/(πd³)で求められる。T=150000N・mm、d=20mmを代入するとτ≈95.5MPaとなる。
根拠材料力学 - 軸のねじり応力(機械加工職種学科試験の材料力学分野)
内径200mm、肉厚5mmの薄肉円筒容器に内圧2MPaが作用しているとき、円筒胴部に生じる周方向応力(フープ応力)として最も近い値はどれか。
- ✓40MPa
- B20MPa
- C80MPa
- D10MPa
解説
薄肉円筒の周方向応力はσ=pD/(2t)で求められる。p=2MPa、D=200mm、t=5mmを代入するとσ=40MPaとなる。
根拠材料力学 - 薄肉円筒容器の応力
ある工場で旋盤の金属製外箱に作業者が触れたところ、ピリッとした感電を感じた。主軸の回転数や送り速度に異常はなく、切削油の状態も正常であった。この現象の原因として最も可能性が高いものはどれか。
- A主軸モータの回転数が定格より高くなっていたため
- B切削油剤が劣化して絶縁性が低下したため
- ✓機械内部の配線の絶縁が劣化し、外箱に漏電が生じていたため
- D電源電圧が定格より低下していたため
解説
金属製外箱に触れて感電を感じる場合、内部配線の絶縁劣化により外箱に電圧がかかる漏電が典型的な原因である。接地(アース)が適切に機能していないと人体に電流が流れ、感電災害につながる。
根拠機械加工技能検定学科試験範囲「電気」(感電・漏電の防止に関する基礎知識)
機械設備の点検中に作業者が感電し、機械の金属部から手を離せなくなっている場面に遭遇した。このとき最初に行うべき対応として、最も適切なものはどれか。
- A被災者の身体を直接引っ張って機械から引き離す
- ✓機械の電源を遮断する(スイッチを切る、または電源プラグを抜く)
- C大声で周囲に応援を呼びに行く
- D被災者に人工呼吸を行う
解説
感電した被災者に素手で触れると救助者自身も感電するおそれがあるため、まず電源を遮断して電流を止めてから救助・応急手当に移る必要がある。
根拠機械加工技能検定学科試験範囲「安全衛生」(感電災害発生時の応急措置)
電気機械器具の金属製外箱に施す接地(アース)の主な目的として、最も適切なものはどれか。
- A電動機の回転数を安定させるため
- B電源電圧の変動を防止するため
- ✓漏電が生じた際に人体に大きな電流が流れるのを防ぐため
- D力率を改善し消費電力を低減するため
解説
接地は、絶縁不良により外箱等が充電された場合に電流を大地へ逃がし、人体に流れる電流を抑えて感電災害を防止することを目的とする。
根拠機械加工技能検定学科試験範囲「電気」「安全衛生」(接地(アース)の目的)
三相200Vの電源で電流10A、負荷の力率0.8のときの消費電力(有効電力)として、最も近い値はどれか。
- A1.6kW
- ✓2.8kW
- C3.5kW
- D4.0kW
解説
三相電力はP=√3×V×I×cosθで求められ、√3×200×10×0.8≒2771W≒2.8kWとなる。単相の式(V×I×cosθ)と混同しないよう注意が必要である。
根拠機械加工技能検定学科試験範囲「電気」(三相電力の計算)
電気に関する電圧の区分に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓交流で600Vを超え7000V以下の電圧は「高圧」に区分される
- B交流で600V以下の電圧はすべて「特別高圧」に区分される
- C直流・交流を問わず、100V以下の電圧はすべて「高圧」に区分される
- D7000Vを超える電圧は「低圧」に区分される
解説
電圧区分では、交流600V以下が低圧、600Vを超え7000V以下が高圧、7000Vを超えるものが特別高圧とされている。この区分は感電の危険性を判断する基礎知識となる。
根拠機械加工技能検定学科試験範囲「電気」(電圧区分の基礎知識)
金属部品の洗浄作業で可燃性の洗浄液を使用している作業場において、静電気による火花放電が発生し、蒸気に引火する事故が懸念されている。この災害を防止するための対策として、最も適切なものはどれか。
- ✓作業者や設備の接地(アース)を行い、静電気を逃がす
- B作業速度を上げて蒸気の滞留時間を短くする
- C洗浄液の温度を上げて揮発を促進する
- D化学繊維製の帯電しやすい作業着を着用する
解説
静電気が蓄積すると放電火花が可燃性蒸気に引火する危険があるため、作業者や設備を接地して静電気を逃がすことが基本的な防止策となる。温度上昇や滞留時間短縮、帯電しやすい服の着用はいずれも危険性を高める。
根拠機械加工職種 学科試験:安全衛生に関する知識(静電気による火災・爆発防止)
機械加工作業中に負傷者が発生した場合の対応手順として、最も適切な順序はどれか。
- A原因調査 → 機械の停止 → 負傷者の救出 → 連絡通報
- B連絡通報 → 原因調査 → 機械の停止 → 負傷者の救出
- ✓機械の停止・二次災害防止 → 負傷者の救出・応急手当 → 関係者への連絡・通報 → 原因調査・再発防止
- D負傷者の救出 → 原因調査 → 機械の停止 → 連絡通報
解説
まず機械を止めて二次災害を防止し、負傷者を救出・応急手当した上で関係者に連絡し、最後に原因調査と再発防止策を講じるのが基本的な対応順序である。
根拠機械加工職種 学科試験:安全衛生に関する知識(労働災害発生時の対応手順)