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出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-09-06)
あるプロジェクトのステークホルダー分析において、権力(影響力)が大きく、関心度が低いステークホルダーが識別された。このステークホルダーへの対応方針として最も適切なものはどれか。
- A密接に管理する(Manage Closely)
- ✓満足を維持する(Keep Satisfied)
- C情報を提供する程度にとどめる(Keep Informed)
- D最小限の労力で監視する(Monitor)
解説
権力・関心度グリッドでは、権力が大きく関心度が低いステークホルダーには、過度に巻き込まず満足度を維持する対応が推奨される。密接な管理は権力・関心度がともに高い場合の対応である。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - ステークホルダマネジメント(ステークホルダ分析、権力・関心度グリッド)
固定価格契約と実費償還契約におけるコスト超過リスクの負担に関する記述のうち、適切なものはどれか。
- A固定価格契約では、見積りを超えたコストの負担は主に買い手(発注者)が負う。
- B実費償還契約では、見積りを超えたコストの負担は主に売り手(受注者)が負う。
- ✓固定価格契約では、見積りを超えたコストの負担は主に売り手(受注者)が負う。
- D契約形態にかかわらず、コスト超過リスクの負担者は常に同一である。
解説
固定価格契約では契約金額が固定されるため、見積り超過分は原則として受注者が負担する。一方、実費償還契約では発注者が実費を負担するため超過リスクは発注者側にある。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス:プロジェクトの調達のマネジメント(契約形態の種類とリスク配分)
プロジェクトの終盤で納期が逼迫する中、設計方針をめぐって対立する2名のメンバーに対し、プロジェクトマネージャは双方に一部ずつ譲歩させることで、迅速に部分的な合意を成立させた。この対立解消技法はどれか。
- A強制(競争)
- B協力(問題解決)
- ✓妥協(歩み寄り)
- D鎮静(緩和)
解説
双方が一部を譲り合い、部分的な合意で決着させる方法は「妥協」に該当する。根本原因を分析し双方が納得する解決策を導く「協力」とは異なる。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス:プロジェクトの資源のマネジメント(コンフリクトマネジメント技法)
プロジェクトのコスト見積りにおける「コンティンジェンシー予備」と「マネジメント予備」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- Aコンティンジェンシー予備は未知のリスクに、マネジメント予備は既知のリスクに対応するためのものである。
- ✓コンティンジェンシー予備は既知のリスクに対応するためにプロジェクト予算の一部としてプロジェクトマネージャの裁量で使用でき、マネジメント予備は未知のリスクに対応するために設定され、その使用には経営層の承認を要する。
- Cコンティンジェンシー予備とマネジメント予備はいずれもプロジェクト予算には含まれず、プロジェクト完了後に別途精算される。
- Dコンティンジェンシー予備はマネジメント予備に含まれる下位区分であり、両者は同一の承認権限者によって管理される。
解説
コンティンジェンシー予備は既知のリスク(識別済みリスク)に対応するためのものでプロジェクト予算に含まれプロジェクトマネージャが管理する一方、マネジメント予備は未知のリスクに備えるもので、使用にはプロジェクト外部(経営層)の承認が必要となる点で性質が異なる。
根拠「プロジェクトマネージャ試験」シラバス プロジェクトコストマネジメント(コンティンジェンシー予備、マネジメント予備)
あるアジャイル開発チームの過去3回のスプリントにおける完了ストーリーポイントはそれぞれ24、28、26であった。残っているプロダクトバックログの合計が130ストーリーポイントであるとき、過去の平均ベロシティが今後も継続すると仮定した場合、これを消化するために最低限必要なスプリント数はどれか。
- A4回
- B6回
- ✓5回
- D7回
解説
過去3回の平均ベロシティは(24+28+26)÷3=26ポイントである。残り130ポイントを26ポイントずつ消化すると130÷26=5回で完了する。
根拠「プロジェクトマネージャ試験」シラバス アジャイル型開発(ベロシティを用いた進捗予測)
プロジェクトマネジメントにおける「プロジェクトスポンサー」の役割の説明として、最も適切なものはどれか。
- Aプロジェクトチームの一員として日々の作業計画を立案し、メンバーへの作業指示を行う。
- B成果物の品質を検証するために独立した第三者として監査を実施する。
- ✓プロジェクトに必要な資金や資源を確保し、プロジェクト憲章の承認などプロジェクトの意思決定における上位の権限をもって支援する。
- Dステークホルダーとして要件を提示するのみで、プロジェクトの意思決定には関与しない。
解説
プロジェクトスポンサーは資金や資源の確保、重要な意思決定の承認などを通じてプロジェクトを組織の上位から支援する役割を担う。日々の作業指示はプロジェクトマネージャの役割であり、監査は品質保証部門や監査人の役割である。
根拠「プロジェクトマネージャ試験」シラバス プロジェクトの統合マネジメント(プロジェクトスポンサーの役割)
プロジェクト憲章とプロジェクトスコープ記述書の性質の違いに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- Aプロジェクトスコープ記述書はスポンサーが作成し、プロジェクト憲章はプロジェクトマネージャが作成する文書である
- ✓プロジェクト憲章はプロジェクトの存在を公式に認可し概要レベルの情報を記載するのに対し、プロジェクトスコープ記述書はプロダクトスコープとプロジェクトスコープを詳細に記述する
- Cプロジェクト憲章とプロジェクトスコープ記述書は内容が同一であり、作成するタイミングが異なるだけの文書である
- Dプロジェクト憲章はプロジェクトの実行中に頻繁に更新されるが、プロジェクトスコープ記述書は承認後は一切変更されない
解説
プロジェクト憲章はプロジェクトの正式な認可を行う概要レベルの文書であり、プロジェクトスコープ記述書はそれを受けて成果物や作業範囲を詳細に定義する文書である。両者は目的・詳細度が異なり、作成者や更新頻度に関する他の記述は誤りである。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス「プロジェクト統合マネジメント/スコープマネジメント」(プロジェクト憲章、プロジェクトスコープ記述書)
品質コストにおける「予防コスト」と「評価コスト」の違いに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- A予防コストは不良品の手直しに要する費用であり、評価コストは不良品の再設計に要する費用である
- B予防コストは市場に流出した不良への対応費用であり、評価コストは社内での検査費用である
- ✓予防コストは不良の発生を未然に防ぐための活動に要する費用であり、評価コストは製品やサービスが要求事項に適合しているかを検証する活動に要する費用である
- D予防コストと評価コストはいずれも不良発生後に生じる失敗コストに分類される
解説
予防コストは教育訓練やプロセス改善など不良の発生自体を未然に防ぐための費用、評価コストは検査や試験など適合性を確認するための費用であり、いずれも不良が発生する前に投じられる「適合コスト」である。手直しや再設計、市場流出対応は失敗コストに分類され、記述として誤りである。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス「品質マネジメント」(品質コスト:予防コスト、評価コスト、失敗コスト)
プロジェクトにおける役割と責任を、実行責任(Responsible)、説明責任(Accountable)、相談対応(Consulted)、情報共有(Informed)の観点で明確化する責任分担表はどれか。
- AWBS(作業分解構成図)
- ✓RACIチャート
- C組織図
- D資源分解構成図(RBS)
解説
RACIチャートは、作業と要員を対応させ、それぞれの役割を実行責任・説明責任・相談対応・情報共有の観点で明確にする責任分担マトリックスである。WBSは作業の階層的分解、組織図は指揮命令系統、RBSは資源の階層的分類を示すものであり、役割分担の明確化を目的とするものではない。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス「資源マネジメント」(責任分担表、RACIチャート)
あるプロジェクトで2名のメンバー間に技術的な見解の相違が生じ、双方とも感情的になっており、その場で議論を続けると対立が悪化する懸念があった。プロジェクトマネージャは、その場での結論付けを避け、双方に一定の時間を置かせてから改めて話し合いの場を設けることにした。この対応はどの対立解消技法に該当するか。
- A強制(Force)
- B妥協(Compromise)
- ✓撤退/回避(Withdraw)
- D協力(Collaborate)
解説
対立の解消をその場では行わず、時間を置いて冷静になってから再度話し合う対応は「撤退/回避」に該当する。強制は権限による一方的決定、妥協は双方が譲歩、協力は根本原因を分析し共に解決策を導く技法であり、いずれも本事例とは異なる。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス 資源マネジメント(対人関係スキル・コンフリクトマネジメント)
あるプロジェクトのある時点における実績値は、計画値(PV)が600万円、出来高(EV)が480万円、実コスト(AC)が600万円であった。このときのCPI(コスト効率指数)はいくらか。
- A0.67
- ✓0.8
- C1.0
- D1.25
解説
CPIはEVをACで除して求める。480万円÷600万円=0.8であり、1.0未満であることからコストが計画より超過していることを示す。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス コストマネジメント(アーンドバリューマネジメント)
スクラムにおける「プロダクトオーナー」と「スクラムマスター」の役割の違いに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- ✓プロダクトオーナーはプロダクトバックログの優先順位付けと成果物の受入れ判断に責任を持ち、スクラムマスターはスクラムのプロセス遵守を支援しチームの障害を取り除く役割を担う。
- Bスクラムマスターがプロダクトバックログの優先順位を決定し、プロダクトオーナーは開発チームへの日々の作業指示を行う。
- Cプロダクトオーナーとスクラムマスターは同一人物が兼務することが標準として定められている。
- Dプロダクトオーナーは開発チームの技術的な作業手順を細かく指示する責任を負う。
解説
プロダクトオーナーは何を作るべきかという価値の優先順位付けと受入れに責任を持ち、スクラムマスターはスクラム進行の支援とチームの障害除去に注力するという役割分担がある。両者を混同させる誤った記述は不適切である。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス アジャイル型開発(スクラムのロール)
あるプロジェクトマネージャは、自らの指示でチームを統制するのではなく、メンバーが業務を遂行する上での障害を取り除き、必要な資源やサポートを提供することに重点を置いてチームを支援した。このプロジェクトマネージャが実践しているリーダーシップスタイルとして最も適切なものはどれか。
- A取引型リーダーシップ
- B放任型リーダーシップ
- C専制型リーダーシップ
- ✓サーバントリーダーシップ
解説
メンバーの障害を除去し支援に徹する姿勢はサーバントリーダーシップの特徴である。専制型は指示・統制中心、放任型はメンバーに委ねて関与しない、取引型は成果に応じた報酬・処罰を用いる点で異なる。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス 資源マネジメント(リーダーシップ)
あるプロジェクトで2名のメンバー間に技術的な見解の相違が生じた際、プロジェクトマネージャは対立点そのものには深入りせず、双方が既に一致している「納期を守りたい」という共通の目標を強調してその場の緊張を緩和したが、根本的な意見の相違自体は解決されないまま残った。この対応はどの対立解消技法に該当するか。
- A協力(コラボレーション):対立の根本原因を掘り下げ、双方が納得できる解決策を共同で作り出す
- B強制(指示):自らの権限を行使して一方の主張を採用し対立を収束させる
- C撤退・回避:対立の解決を先送りし、時間を置いてから話し合う
- ✓宥和(和らげる):対立点よりも双方が一致している共通の関心事を強調し、その場の緊張を緩和する
解説
共通の関心事を強調して表面的な緊張を和らげ、根本原因の解決は先送りする対応は「宥和(Smoothing)」に該当する。協力は根本原因の解決、強制は権限行使、撤退は議論自体の先送りであり、いずれも本事例とは異なる。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - 資源マネジメント(コンフリクトマネジメント技法)
ある製品を出荷した後、顧客先で不具合が発見され、返品・交換対応及び顧客対応窓口での対応に多額の費用が発生した。この費用は品質コストの分類のうちどれに該当するか。
- A予防コスト
- B評価コスト
- C内部失敗コスト
- ✓外部失敗コスト
解説
顧客に製品が渡った後、すなわち出荷後に不良が発見されたことによって生じる返品・交換・顧客対応などの費用は外部失敗コストに分類される。出荷前に発見・是正した場合は内部失敗コストとなる。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - 品質マネジメント(品質コストの分類)
プロジェクトにおける構成管理(コンフィギュレーションマネジメント)の一連の活動を実施する順序として、最も適切なものはどれか。
- Aベースラインの設定 → 構成品目の識別 → 変更の実施及び構成状況の記録・監査 → 変更要求の評価・承認
- ✓構成品目の識別 → ベースラインの設定 → 変更要求の評価・承認 → 変更の実施及び構成状況の記録・監査
- C構成品目の識別 → 変更要求の評価・承認 → ベースラインの設定 → 変更の実施及び構成状況の記録・監査
- D変更要求の評価・承認 → 構成品目の識別 → ベースラインの設定 → 変更の実施及び構成状況の記録・監査
解説
構成管理では、まず管理対象となる構成品目を識別し、次にベースラインを設定した上で、その後に発生する変更要求を評価・承認し、承認された変更を実施して記録・監査する順序が基本となる。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - 統合マネジメント(構成管理)
プロジェクトのコミュニケーションマネジメントにおける「プッシュ型」コミュニケーションと「インタラクティブ型」コミュニケーションの違いに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- Aプッシュ型は受信者が必要なときに自ら情報にアクセスする方式であり、インタラクティブ型は一方向に大量の情報を配信する方式である
- Bプッシュ型は会議など双方向のやり取りを指し、インタラクティブ型は電子メールなど一方向の配信を指す
- ✓プッシュ型は送信者が特定の受信者に情報を送付するが、確実に届き理解されたことを保証するものではない。一方、インタラクティブ型は2者以上の間でリアルタイムに双方向の情報交換を行い、共通理解を確認しながら進める
- Dプッシュ型とインタラクティブ型は同じ方式であり、伝達手段が異なるだけで本質的な違いはない
解説
プッシュ型は送信者から一方的に情報を送付するが受信・理解の保証はなく、インタラクティブ型は会議やチャットなどで双方向に情報をやり取りし共通理解を確認する方式である。①は受信者が自ら情報を取得するプル型の説明が混在しており誤り。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - コミュニケーションマネジメント(コミュニケーション方式)
プロジェクトにおけるステークホルダーエンゲージメントに関する一連の活動を実施する順序として、最も適切なものはどれか。
- Aステークホルダーの分析 → ステークホルダーの識別 → エンゲージメント計画の作成 → エンゲージメントのマネジメント・監視
- Bステークホルダーの識別 → エンゲージメント計画の作成 → ステークホルダーの分析 → エンゲージメントのマネジメント・監視
- Cエンゲージメント計画の作成 → ステークホルダーの識別 → ステークホルダーの分析 → エンゲージメントのマネジメント・監視
- ✓ステークホルダーの識別 → ステークホルダーの分析 → エンゲージメント計画の作成 → エンゲージメントのマネジメント・監視
解説
まずステークホルダーを識別し、次に影響力・関心度などを分析した上でエンゲージメント計画を作成し、その後継続的にエンゲージメントをマネジメント・監視するという順序が基本である。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - ステークホルダーマネジメント
あるプロジェクトチームは当初6名で活動していたが、その後3名が追加されて9名になった。PMBOKの考え方に基づくコミュニケーションチャネル数(n(n-1)/2)の増加数はいくつか。
- A15
- B45
- ✓21
- D36
解説
6名の場合のチャネル数は6×5/2=15、9名の場合は9×8/2=36であり、その差は36-15=21となる。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - プロジェクトコミュニケーションマネジメント(コミュニケーションチャネル数の考え方)
あるプロジェクトで、発生確率も影響度も低いと評価されたリスクについて、対応に要するコストが見込まれる損失を上回ると判断し、特段の予防策を講じず、万一発生した場合にはコンティンジェンシー予備で対処する方針とした。この対応はリスク対応戦略のうちどれに該当するか。
- A転嫁
- B軽減
- ✓受容
- D回避
解説
対応コストが見合わないため特段の対策を取らず、発生時には予備費で対処する方針は、脅威に対するパッシブ受容に該当する。
根拠プロジェクトマネージャ試験シラバス - プロジェクトリスクマネジメント(リスク対応戦略:回避・転嫁・軽減・受容)