全80問から、出題範囲の骨格が掴める28問だけを抜き出しました。まずはここだけ流して、必要なら全問へ進んでください。
全80問に進むこの28問の内容
出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-09-09)
ある製造ラインで先月から不良率が急上昇した。原因として作業者・設備・材料・作業方法・測定・環境など多角的な視点から考えられる要因を洗い出し、その関係を整理したい。この目的に最も適した手法はどれか。
- Aパレート図
- ✓特性要因図
- C散布図
- Dヒストグラム
解説
特性要因図(フィッシュボーン図)は、結果(特性)に対する原因を4M(人・設備・材料・方法)などの観点から系統的に整理する手法であり、原因の洗い出しに適している。
根拠QC検定 品質管理の手法:QC七つ道具(特性要因図)
QCストーリーに沿って問題解決を進める場合、「現状把握」の直後に行うべき手順として最も適切なものはどれか。
- A対策の実施
- B標準化と歯止め
- ✓目標の設定
- D効果の確認
解説
QCストーリーの一般的な手順は、テーマ選定→現状把握→目標設定→要因解析→対策立案→対策実施→効果確認→標準化・歯止めの順であり、現状把握の直後は目標設定である。
根拠QC検定 品質管理の手法:QC的問題解決法(QCストーリー)
不良の発生件数を項目別に分類し、件数の多い順に棒グラフで並べるとともに累積比率を折れ線で示す図はどれか。
- A管理図
- ✓パレート図
- Cチェックシート
- D特性要因図
解説
パレート図は不良項目などを発生頻度の多い順に並べ、累積比率を折れ線グラフで重ねて示すことで、重点的に取り組むべき項目(重要な少数)を明らかにする手法である。
根拠QC検定 品質管理の手法:QC七つ道具(パレート図)
群の大きさn=5のx-R管理図において、各群の範囲Rの平均値(R̄)が4.652であった。範囲から工程の標準偏差を推定する際に用いる係数d2をn=5のとき2.326とすると、推定される標準偏差はおよそいくらか。
- A4.65
- B1.85
- C2.33
- ✓2.00
解説
範囲からの標準偏差推定はσ=R̄/d2で求める。4.652/2.326=2.00となる。
根拠QC検定 品質管理の手法:管理図(範囲による標準偏差の推定)
計量値管理図と計数値管理図の違いに関する記述として最も適切なものはどれか。
- A計量値管理図は不良品の個数など数え上げたデータに用い、計数値管理図は長さや重さなど連続的に測定できるデータに用いる
- B計量値管理図はp管理図が代表例であり、計数値管理図はx-R管理図が代表例である
- ✓計量値管理図は長さや重さなど連続的に測定できるデータに用い、計数値管理図は不良品の個数など数え上げたデータに用いる
- D計量値管理図と計数値管理図は、いずれも同一の管理限界式で管理限界線を計算する
解説
計量値(長さ・重さ・時間など連続的に測定できる特性)にはx-R管理図などを用い、計数値(不良個数・不良率など数え上げによる特性)にはp管理図やnp管理図などを用いる。両者は管理限界線の計算式も異なる。
根拠QC検定 品質管理の手法:管理図(計量値管理図と計数値管理図)
ある製品の抜取検査において、日によって検査するロットのサイズ(サンプルサイズ)が変動する状況で、不良の割合を継続的に監視したい。この目的に最も適した管理図はどれか。
- Anp管理図
- Bc管理図
- ✓p管理図
- Du管理図
解説
p管理図はサンプルサイズが一定でなくても不良率(不良個数/サンプルサイズ)を管理できる計数値管理図である。np管理図はサンプルサイズが一定の場合に不良個数を直接管理する図であり、サイズが変動する場合には使えない。
根拠QC検定シラバス – 品質管理の手法 – 管理図(p管理図・np管理図・c管理図・u管理図の使い分け)
「連関図法」と「系統図法」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A連関図法は目的と手段を段階的にツリー状へ展開する手法であり、系統図法は原因と結果が複雑に絡み合った関係を論理的につないで整理する手法である
- ✓連関図法は原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の関係を論理的につないで整理する手法であり、系統図法は目的を達成するための手段を段階的に展開して整理する手法である
- C連関図法も系統図法も、数値データ間の相関の強さを定量的に評価するための手法である
- D連関図法も系統図法も、言語データを親和性に基づいてグループ化する点で同じ手法である
解説
連関図法は要因間の因果関係が複雑に絡み合った問題を整理するのに用い、系統図法は目的・目標を達成する手段を段階的にツリー状に展開するのに用いる。両者は言語データを扱う点は共通するが、整理の視点が異なる。
根拠QC検定シラバス – 品質管理の手法 – 新QC七つ道具(連関図法・系統図法)
ある製造ラインで不良品が発見された。担当者はまず不良品を選別して出荷ラインから除外し、当面の品質を確保した上で原因究明に着手した。この選別除去の措置は何と呼ばれるか。
- A再発防止対策(恒久対策)
- ✓応急処置(応急対策)
- C未然防止対策
- D標準化
解説
不良品を選別・除去して当面の被害拡大を防ぐ行為は応急処置であり、原因を除去して再発を防ぐ再発防止対策とは区別される。応急処置はあくまで暫定的な対応である。
根拠シラバス「品質管理の実践」:問題解決・是正処置(応急対策と再発防止の区別)
製造現場で不良が発生し応急処置を行った後、QCストーリーの考え方に基づいて是正処置を進める場合の正しい手順はどれか。
- ✓原因究明を行い、その原因を除去する再発防止対策を実施し、効果を確認した上で標準化する
- B先に標準化を行い、その後に原因究明と再発防止対策を実施する
- C再発防止対策を実施してから原因究明を行い、最後に標準化する
- D効果確認を最初に行い、その後で原因究明と再発防止対策を実施する
解説
応急処置後は、真の原因を突き止め、それを除去する再発防止対策を講じ、効果を確認したうえで標準に反映(標準化)するという順序が基本である。
根拠シラバス「品質管理の実践」:問題解決の手順(是正処置・再発防止のプロセス)
ある工場では2つの生産ライン(ラインAとラインB)で同一製品を生産しており、両ラインのデータを合わせて作成した製品寸法のヒストグラムでは工程能力が低いように見えた。この原因を明らかにするために最初に行うべき分析として最も適切なものはどれか。
- ✓ラインごとにデータを分けて(層別して)ヒストグラムを作り直す
- B全体データをそのまま用いて管理図による監視を続ける
- Cサンプルサイズを増やして全体のヒストグラムを再作成する
- D規格値を変更して工程能力指数を再計算する
解説
複数の要因(この場合は生産ライン)が混在したデータをそのまま扱うと分布の実態を見誤るため、要因ごとにデータを層別して分析し直すことが基本的な対応である。
根拠シラバス「品質管理の実践」:層別(データの分類・分析手法)
あるデータ群の平均値が50、標準偏差が5であった。このデータのばらつきの相対的な大きさを示す変動係数(CV)はいくらか。
- A25%
- B50%
- C5%
- ✓10%
解説
変動係数は標準偏差を平均値で割って百分率で表したものであり、5÷50×100=10%となる。
根拠シラバス「品質管理の実践」:データのばらつきの指標(変動係数)
PDCAサイクルとSDCAサイクルの違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓PDCAは新たな課題の解決や改善に用いられ、既に定めた標準に基づき安定した状態を維持・管理する場合にはSDCAが用いられる
- BPDCAは日常管理にのみ、SDCAは方針管理にのみ用いられる
- CPDCAとSDCAはどちらも標準を新規に作成する場合にのみ用いられ、内容に違いはない
- DSDCAは新製品開発時に、PDCAは既存工程の維持管理時にのみ用いられる
解説
PDCAは改善・問題解決のサイクルであるのに対し、SDCAは既存の標準(Standard)に従って安定した状態を維持するためのサイクルであり、目的が異なる。
根拠シラバス「品質管理の実践」:管理のサイクル(PDCAとSDCAの違い)
ある改善プロジェクトの日程計画をアローダイアグラム法で整理したところ、開始から終了までに次の3つの経路が存在した。経路1:A(2日)→B(3日)、経路2:C(4日)→D(3日)、経路3:E(6日)。このプロジェクト全体の最短所要日数(クリティカルパスの日数)はどれか。
- ✓7日
- B5日
- C6日
- D8日
解説
経路1は2+3=5日、経路2は4+3=7日、経路3は6日であり、最も日数の長い経路2がクリティカルパスとなるため、全体の所要日数は7日となる。
根拠新QC七つ道具(アローダイアグラム法)
ある抜取検査方式のOC曲線において、本来不合格とすべき品質の悪いロットが、抜取検査の結果によって誤って合格と判定されてしまう確率のことを何と呼ぶか。
- A生産者危険
- B第一種の誤り
- ✓消費者危険
- D検査基準線
解説
品質の悪いロットを誤って合格としてしまう確率は消費者危険(β)と呼ばれ、良いロットを誤って不合格とする生産者危険(α)とは区別される。
根拠抜取検査(OC曲線、生産者危険・消費者危険)
ある工程管理者は、実際には工程平均に変化がないにもかかわらず、統計的検定の結果から『変化があった』と誤って判断し、不要な工程調整を行ってしまった。この誤りは統計的仮説検定において何と呼ばれるか。
- ✓第一種の過誤
- B系統誤差
- C第二種の過誤
- D偶然誤差
解説
本来差がないのに『差がある』と誤って判定してしまう誤りを第一種の過誤(あわてものの誤り)という。第二種の過誤は逆に、本来差があるのに『差がない』と判定してしまう誤りである。
根拠統計的手法(検定と推定)-仮説検定における第一種の過誤・第二種の過誤
あるデータについて、Sxx=50、Syy=80、Sxy=40が得られた。このときの相関係数rの値として最も近いものはどれか。
- A0.50
- ✓0.63
- C0.80
- D1.25
解説
相関係数はr=Sxy/√(Sxx×Syy)で求められ、40/√(50×80)=40/√4000≈40/63.2≈0.63となる。
根拠統計的手法-相関分析(相関係数の算出)
統計的仮説検定を行う際、帰無仮説と対立仮説を設定した直後に行うべき手順として、最も適切なものはどれか。
- A検定統計量を計算する
- ✓有意水準を設定する
- C結論を述べる
- D標本を追加収集する
解説
仮説設定の後は、判定基準となる有意水準(危険率)をあらかじめ設定し、その後にデータから検定統計量を算出して判定を行う、という順序が一般的である。
根拠統計的手法(検定と推定)-仮説検定の手順
『母集団』と『標本(サンプル)』の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A母集団は常に有限個の要素で構成される
- B標本の大きさは常に母集団の大きさと一致させなければならない
- ✓母集団は調査・観察の対象となる全体であり、標本はそこから取り出した一部であって、標本統計量から母数を推定する
- D母集団の平均は標本平均と呼ばれる
解説
母集団は関心の対象となる全体、標本はそこから抜き取られた一部のデータであり、標本から得られた統計量(標本平均・標本分散など)を用いて母集団の特性値(母数)を推定するのが統計的推測の基本的な考え方である。
根拠統計的手法-母集団と標本の考え方
直交表を用いた実験計画法において、実験に取り上げる要因と水準を決定した直後に行うべきことはどれか。
- A要因効果図を作成する
- B分散分析を行う
- ✓直交表への要因の割り付けを行う
- D最適条件を決定し確認実験を行う
解説
要因と水準を決定した後は、選んだ直交表の列に各要因を割り付ける作業を行い、その後に実験を実施してデータを取得し、要因効果の算出や分散分析へと進む。
根拠統計的手法(実験計画法)-直交表を用いた実験の手順
工程データのばらつきを表す指標として用いられる「標準偏差」と「範囲(レンジ)」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓標準偏差は全データを用いてばらつきを評価するのに対し、範囲は最大値と最小値のみで決まるため外れ値の影響を受けやすい
- B範囲は全データを用いるため精度が高く、標準偏差はサンプルサイズが大きいほど不安定になる
- C標準偏差と範囲は常に比例定数倍の関係にあり、サンプルサイズによらず同じ値を示す
- D範囲は単位を持たない無次元の指標であるが、標準偏差は元データと同じ単位を持つ
解説
標準偏差は全データの偏差を用いて計算されるため安定した指標だが、範囲は最大値・最小値のみで決まるため、少数の外れ値の影響を強く受ける。
根拠QC検定シラバス:統計的手法「データのばらつきの表し方(標準偏差、範囲)」
ある工程の工程能力指数を算出したところCp=1.00であった。この結果に対する評価として最も適切なものはどれか。
- ✓Cpが1.00程度にとどまっているため、工程能力は必要最低限の水準であり、ばらつきを低減する改善が望ましい
- BCpが1.00であれば工程能力は十分に高く、これ以上の改善は不要である
- CCpの値にかかわらず、規格を満たしている限り工程能力は常に十分と判断できる
- DCpは1.00未満の場合にのみ意味を持つ指標であるため、この工程は評価の対象外である
解説
一般にCp≧1.33が工程能力十分の目安とされており、Cp=1.00は規格ぎりぎりの状態で不良発生のリスクがあるため、ばらつきを減らす改善が望まれる。
根拠QC検定シラバス:統計的手法「工程能力指数の評価基準」
ある企業で、全社方針を各部門に展開する際、上位部門と下位部門が目標と方策について意見交換を行い、実行可能性を確認しながら方針をすり合わせていく方法は何と呼ばれるか。
- Aベンチマーキング
- ✓キャッチボール
- Cブレーンストーミング
- DQCサークル活動
解説
方針管理における方針展開では、上位・下位部門間で目標と方策を相互にすり合わせる「キャッチボール」と呼ばれるプロセスが行われる。これにより実行可能性の高い方針が策定される。
根拠QC検定シラバス(管理分野)方針管理・方針の展開
QCサークル活動の説明として、最も適切なものはどれか。
- A経営者が主導してトップダウンで品質方針を展開する活動
- B外部審査機関が実施する品質監査活動
- ✓同じ職場内で品質管理活動を自主的に行う小グループが、継続的に製品・サービス・仕事の質の管理・改善を行う活動
- D顧客からのクレームに対応するために設置された専任部署の活動
解説
QCサークルは同じ職場内の従業員が自主的に小グループを構成し、継続的に品質管理活動を行う小集団活動である。経営トップ主導や外部機関による活動ではない。
根拠QC検定シラバス(管理分野)小集団活動(QCサークル活動)
「社内標準」と「JIS(日本産業規格)」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A社内標準は法的強制力を持ち、JISは任意である
- B社内標準とJISは全く同じ制定手続きを経て発行される
- CJISは各企業が個別に作成する規格であり、社内標準は国が定める規格である
- ✓社内標準は企業が自社の業務内容に応じて任意に制定するものであり、JISは国が制定する国家規格である
解説
社内標準は各企業が自社の業務や製品に応じて独自に制定する規定であるのに対し、JISは国が制定する国家規格であり、制定主体と適用範囲が異なる。
根拠QC検定シラバス(管理分野)標準化(社内標準と規格の関係)
「機能別管理」の説明として、最も適切なものはどれか。
- A特定の製造ラインのみを対象とした管理活動
- ✓品質、原価、量・納期等の企業目的達成に必要な機能について、部門の壁を超えて全社的に管理する活動
- C個々の従業員の人事評価を行う活動
- D外部の認証機関が実施する審査活動
解説
機能別管理は、品質・コスト・量納期・安全などの企業目的達成に必要な機能ごとに、関係する部門が連携して部門横断的に管理する活動である。
根拠QC検定シラバス(管理分野)機能別管理
「品質保証体系図」の説明として、最も適切なものはどれか。
- A工程内の作業手順のみを時系列に示した図
- B組織の指揮命令系統を示した組織図
- ✓製品の企画から設計、生産、販売、アフターサービスに至る各段階における品質保証活動の担当部門と実施内容を体系的に示した図
- D設備の配置を示したレイアウト図
解説
品質保証体系図は、製品のライフサイクルの各段階でどの部門がどのような品質保証活動を行うかを一覧化して示すものであり、作業手順や組織図、レイアウト図とは目的が異なる。
根拠QC検定シラバス(管理分野)品質保証体系図
ある工場で、使用する原材料のロットを新しいものに切り替えた直後に、通常では見られない品質特性のばらつきが発生した。この状況に対する管理上の考え方として最も適切なものはどれか。
- ✓原材料ロットの切替のような変化点を事前に把握し、切替時には監視を強化する変化点管理を徹底する。
- B既存の管理図の管理限界を直ちに広げて、ばらつきの増加を許容範囲内に収める。
- C原材料の切替とは無関係に、測定誤差の可能性のみを疑い再測定を指示する。
- D品質特性のばらつきは偶然原因によるものとみなし、特に対応を取らずに経過を観察する。
解説
原材料や設備、作業者などの切替時(変化点)は不良が発生しやすいため、変化点を明確にし監視を強化する変化点管理が重要である。管理限界を安易に広げたり、原因を無視したりする対応は不適切である。
根拠QC検定シラバス:品質保証(変化点管理)
新製品の開発過程において、設計担当者だけでなく製造・品質保証など関連部門が集まり、各段階で設計内容の妥当性を審査し、次の段階に進んでよいかを判断する活動を何と呼ぶか。
- AQCサークル活動
- ✓デザインレビュー(DR)
- C方針管理のすり合わせ
- D品質機能展開(QFD)
解説
デザインレビュー(DR)は、設計・開発の節目ごとに関連部門が参加して設計内容を審査し、問題点を早期に摘出して次段階への移行可否を判断する活動である。
根拠QC検定シラバス:新製品開発(デザインレビュー)