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出典: オリジナル想定問題(当サイト作成、実際の過去問ではありません)。公表されている出題範囲に基づく(最終更新 2026-10-15)
ホランド(Holland)の六角形モデル(RIASEC)における6つのパーソナリティ・タイプに含まれないものはどれか。
- A現実的
- B研究的
- ✓分析的
- D企業的
解説
ホランドの六角形モデルは現実的(R)・研究的(I)・芸術的(A)・社会的(S)・企業的(E)・慣習的(C)の6類型から構成され、「分析的」というタイプは存在しない。
根拠キャリアコンサルタント試験 学科試験範囲:キャリアに関する理論(ホランドの職業選択理論)
Aさんは特に計画していなかった異業種交流会で知人から紹介を受け、想定していなかった分野への転職を果たし、その後の経験が新たなキャリア形成につながった。このような偶然の出来事を学習の機会として積極的に活用していく考え方を提唱したのは誰か。
- ✓クランボルツ
- Bスーパー
- Cシャイン
- Dホランド
解説
クランボルツはプランド・ハプンスタンス理論(計画された偶発性理論)において、予期しない出来事を学習機会として活用し、積極的にキャリア形成に結びつけていく姿勢の重要性を説いた。
根拠キャリアコンサルタント試験 学科試験範囲:キャリアに関する理論(クランボルツの社会学習理論・プランド・ハプンスタンス理論)
Cさんは会社の合併により職務内容が大きく変化し強い不安を感じている。キャリアコンサルタントは、Cさんを取り巻く経済状況や家族の協力状況、本人の性格特性、対処のための具体的な方策の有無を整理して支援を組み立てた。この支援の枠組みが基づく理論はどれか。
- Aスーパーのライフスパン・ライフスペース理論
- BホランドのRIASEC理論
- Cクランボルツの社会学習理論
- ✓シュロスバーグの転機理論
解説
シュロスバーグの転機理論は、転機を乗り越える資源として「状況(Situation)」「自己(Self)」「支援(Support)」「戦略(Strategies)」の4S を整理して分析する枠組みであり、事例の内容に合致する。
根拠キャリアコンサルタント試験 学科試験範囲:キャリアに関する理論(シュロスバーグの転機理論)
スーパーが提唱した「ライフキャリアレインボー」と「ライフステージ」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓ライフキャリアレインボーは人生における複数の役割の組み合わせと重なりを示すものであり、ライフステージは年齢に応じた職業的発達の段階を示すものである。
- Bライフキャリアレインボーは年齢に応じた発達段階を示し、ライフステージは人生における複数の役割を示す。
- C両者は同一の概念であり、スーパーはこの二つを区別していない。
- Dライフキャリアレインボーはホランドが提唱した概念であり、ライフステージはスーパーが提唱した概念である。
解説
ライフキャリアレインボーは子・学生・職業人・配偶者・市民などの人生における役割の組み合わせを表す概念であり、ライフステージは成長期から下降期までの年齢的な職業的発達段階を表す、スーパーの理論における別の側面である。
根拠キャリアコンサルタント試験 学科試験範囲:キャリアに関する理論(スーパーのライフキャリアレインボー・ライフステージ理論)
ジェラット(Gelatt)の意思決定理論における、初期の意思決定モデルと後期の連続的意思決定モデルの違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- Aジェラットは初期の理論から後期の理論に至るまで、常に客観的な情報のみに基づく合理的な意思決定を重視し続けた。
- B初期の意思決定モデルでは直感や主観的な価値観を重視し、後期の連続的意思決定モデルで客観的情報に基づく合理性を導入した。
- ✓初期の意思決定モデルは客観的情報に基づく合理的な予測を重視したが、後期の連続的意思決定モデルでは変化の激しい状況に対応するため、直感や主観的な価値観を重視する「積極的不確実性」の概念を導入した。
- D連続的意思決定モデルは意思決定を一度限りの行為として捉え、生涯を通じた見直しを想定していない。
解説
ジェラットは初期には客観的・合理的な情報処理を重視する意思決定モデルを示したが、後期には不確実な状況の中で主観的・直感的な判断を積極的に取り入れる「積極的不確実性」の概念を導入し、意思決定を連続的・循環的な過程として捉え直した。
根拠キャリアコンサルタント試験 学科試験範囲:キャリアに関する理論(ジェラットの意思決定理論)
フランク・パーソンズ(Parsons)が提唱した職業選択理論の基本的な考え方として、最も適切なものはどれか。
- A職業選択は幼児期から老年期までの連続的な発達過程であり、生涯を通じて段階的に進行する
- ✓個人の特性と職業の特性を客観的に分析し、両者を合理的にマッチングさせることで適切な職業選択が可能になる
- C職業選択は偶然の出来事を計画的に活用することで新たな可能性が開かれる
- D職業選択は自己概念を職業的な用語で表現し実現していく過程である
解説
パーソンズは「特性因子理論」の基礎を築き、個人の適性・能力・興味などの特性と、職業が求める条件とを科学的・合理的に照合(マッチング)することで最適な職業選択ができるとした。
根拠キャリアコンサルティングの理論:特性因子理論(パーソンズ)
Eさんは幼少期から家族や教師に「手先が器用だ」と言われ続け、学校の実習でものづくりの課題に成功する経験を重ねたことで、技術職への興味を強めていった。この過程をクランボルツ(Krumboltz)の社会的学習理論に基づいて説明するとき、最も当てはまる要因の組み合わせはどれか。
- A課題接近スキルのみ
- B計画された偶発性理論における偶然の出会いのみ
- ✓遺伝的特性と特別な能力、および学習経験
- D環境条件と出来事のみ
解説
手先の器用さという素質は「遺伝的特性と特別な能力」、実習での成功体験の積み重ねは「学習経験(道具的学習経験)」に該当し、これらが相互作用して職業的興味の形成につながる。
根拠キャリアコンサルティングの理論:クランボルツの社会的学習理論(キャリア意思決定の社会学習理論)
ロジャーズ(Rogers)の来談者中心療法における3つの基本的態度条件のうち「自己一致(純粋性)」の説明として最も適切なものはどれか。
- Aクライエントの言動を評価せず、良い面も悪い面も含めてそのまま受け入れること
- Bクライエントが体験している内的世界を、クライエントの枠組みに立って理解しようとすること
- ✓カウンセラーが自分自身の感情や経験に対して率直であり、防衛的にならずに一致した状態でいること
- Dクライエントの問題点を客観的に分析し、解決策を提示すること
解説
自己一致(congruence)とは、カウンセラー自身の内的体験とその表現が一致し、防衛的にならずに率直でいる状態を指す。1番目は無条件の肯定的関心、2番目は共感的理解の説明であり、自己一致とは異なる条件である。
根拠ロジャーズの来談者中心療法における基本的態度条件(カウンセリングの理論)
Hさんは「自分は何をやってもうまくいかない人間だ」と強く思い込み、面談中も自己否定的な発言を繰り返している。エリス(Ellis)の論理療法(ABC理論)に基づいてキャリアコンサルタントが働きかける対象として最も適切なものはどれか。
- ✓Hさんの出来事に対する非合理的な信念(ビリーフ)に着目し、その合理性を検討させる
- BHさんが経験した出来事そのものを詳細に聞き取り、事実関係を整理する
- CHさんの行動結果だけに注目し、具体的な行動計画を直ちに提示する
- DHさんの無意識の葛藤を解釈し、幼少期の経験との関連を探る
解説
ABC理論では出来事(A)そのものではなく、それに対する非合理的な信念(B)が結果(C)である情緒的反応を生むとされ、論理療法では信念(B)への介入が中心となる。
根拠エリスの論理療法(ABC理論)
カウンセリングにおける応答技法のうち「言い換え(パラフレーズ)」と「要約」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A言い換えは感情面に焦点を当てるのに対し、要約は事実面にのみ焦点を当てる
- ✓言い換えはクライエントの発言の一部を別の言葉で返すのに対し、要約は一定のまとまりの発言内容を整理して短くまとめ返す
- C言い換えは面談の終盤で用い、要約は面談の冒頭で用いる
- D言い換えとオウム返しは同義であり、要約とは全く異なる技法である
解説
言い換えは発言の一部を別の表現で返す技法であり、要約は複数の発言内容をまとめて整理して返す技法である点が両者の基本的な違いである。
根拠カウンセリングにおける応答技法(傾聴・応答技法)
初めてキャリアコンサルティングを受けるIさんは、面談室に入ってから終始緊張した様子で言葉が少なく、視線も合わせづらい状態であった。この面談の冒頭でキャリアコンサルタントが最初に行うべき対応として、最も適切なものはどれか。
- ✓Iさんが話しやすい雰囲気を作るため、ラポール(信頼関係)の形成を図る
- BIさんの緊張を解消するため、まず詳細な職務経歴の聞き取りを始める
- CIさんの緊張の原因を分析するため、心理検査を実施する
- DIさんに対して早期に具体的な職業選択の方策を提示する
解説
緊張が強く話しづらい様子のクライエントに対しては、まず安心して話せる関係づくり(ラポール形成)を優先することが面談の基本である。情報収集や方策提示は信頼関係構築の後に行うべきである。
根拠相談場面の設定・関係構築(カウンセリングの進め方)
カウンセリングにおける質問技法のうち「開かれた質問(オープン・クエスチョン)」と「閉じられた質問(クローズド・クエスチョン)」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A開かれた質問は「はい」「いいえ」などで簡潔に答えられる質問であり、閉じられた質問は自由な言葉で答える質問である
- B両者は同じ機能を持ち、呼び方が異なるだけである
- ✓開かれた質問はクライエントが自由に自分の言葉で話せるように促す質問であり、閉じられた質問は限定された選択肢や事実の確認を求める質問である
- D開かれた質問は面談の終了時にのみ用い、閉じられた質問は面談開始時にのみ用いる
解説
開かれた質問はクライエントが自由に自分の言葉で考えや気持ちを表現できるように促す質問であり、閉じられた質問は特定の事実や「はい・いいえ」など限定的な回答を求める質問である。
根拠カウンセリングにおける質問技法
ロジャーズ(Rogers)の来談者中心療法における中核3条件のうち、「無条件の肯定的関心(受容)」と「共感的理解」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓無条件の肯定的関心とはクライアントの感情や言動を善悪の評価を加えずに尊重し受け入れる態度であり、共感的理解とはクライアントの内的世界をクライアント自身の立場に立ってそのまま感じ取り理解しようとする態度である。
- B無条件の肯定的関心とはカウンセラー自身の感情に常に正直であることであり、共感的理解とはクライアントの発言内容を要約して伝え返すことである。
- C無条件の肯定的関心とはクライアントの内的世界をあたかも自分自身のものであるかのように感じ取ることであり、共感的理解とはクライアントの発言を評価せず価値あるものとして受け止めることである。
- D無条件の肯定的関心と共感的理解はいずれもカウンセラーがクライアントに対して論理的な助言を行う際の前提条件であり、内容的な違いはない。
解説
無条件の肯定的関心は評価を加えずに受け入れる態度であり、共感的理解はクライアントの内的世界をその人の立場から感じ取る態度である点で異なる。選択肢2は自己一致の説明が混入し、選択肢3は両者の説明が入れ替わっている。
根拠来談者中心療法(ロジャーズ)における中核3条件
カウンセリングにおける応答技法の一つである「リフレーミング」の説明として、最も適切なものはどれか。
- Aクライアントの発言内容を要約し、整理して伝え返すこと。
- ✓クライアントが話した内容を、それまでとは異なる枠組みや視点から捉え直して伝えること。
- Cクライアントの発言のうち重要な部分をそのまま繰り返して伝え返すこと。
- Dクライアントの非言語的な行動の変化をそのまま指摘すること。
解説
リフレーミングとは、クライアントの語った出来事や状況を別の視点・枠組みから捉え直して伝える技法であり、要約やオウム返しとは異なる。
根拠カウンセリング技法(応答技法)としてのリフレーミング
職業能力開発促進法における、キャリアコンサルタントの名称に関する規定として、最も適切なものはどれか。
- ✓キャリアコンサルタントは名称独占資格であり、登録を受けていない者はキャリアコンサルタント又はこれに類似する名称を用いてはならない
- Bキャリアコンサルタントは業務独占資格であり、キャリアコンサルティング業務は登録を受けた者以外は行うことができない
- Cキャリアコンサルタントの名称は商標登録されており、使用には民間団体への使用料の支払いが必要である
- Dキャリアコンサルタントの名称を使用できるのは、厚生労働大臣が指定した養成講習の受講者のみであり、試験合格は不要である
解説
キャリアコンサルタントは名称独占資格であり、登録を受けていない者が「キャリアコンサルタント」等の名称を用いることは禁止されるが、業務そのものを行うことは資格がなくても禁止されていない。
根拠職業能力開発促進法(キャリアコンサルタントの名称の使用制限)
「キャリアコンサルタントの守秘義務」と「個人情報保護法上の義務」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ✓守秘義務は法令及び倫理綱領に基づく職業上の義務であり違反は資格上の処分につながるのに対し、個人情報保護法は個人情報取扱事業者に対し利用目的の明示や適正な取得・管理等を広く求める法律であり、両者は適用の根拠・範囲が異なる
- B守秘義務はクライアントの同意があれば常に無条件で解除されるが、個人情報保護法上の義務は同意があっても解除されない
- C個人情報保護法はキャリアコンサルタントには適用されず、守秘義務のみが唯一の規律となる
- D守秘義務は口頭による相談内容のみを対象とし、記録等の媒体に記載された情報は個人情報保護法のみが適用される
解説
守秘義務は職業上・倫理上の義務であり違反は資格処分につながるのに対し、個人情報保護法は個人情報取扱事業者全般に利用目的の明示や適正管理等を求める法律であり、根拠・適用範囲が異なる。
根拠個人情報保護法、キャリアコンサルタント倫理綱領(守秘義務)
キャリアコンサルタントNは、知人でもあるクライアントOから転職支援の相談を受けたが、同時にOから私的な金銭の貸与を依頼された。このときNが取るべき対応として最も適切なものはどれか。
- A金銭の貸与に応じることで信頼関係を強化し、その後も相談支援を継続する
- ✓私的な金銭関係を持つことは多重関係に該当し支援の客観性を損なうおそれがあるため、貸与の依頼には応じず、必要に応じて支援の継続可否を検討し他の専門家への紹介も含めて対応する
- C相談支援とは別の私的な関係であるため、倫理上の問題は生じず通常どおり両方の関係を継続してよい
- D知人である以上、通常のクライアントより柔軟に個人情報を共有してよい
解説
専門的な支援関係と私的な金銭関係を併存させることは多重関係に該当し、客観性・公正性を損なうおそれがあるため、依頼には応じず必要に応じて紹介等を検討すべきである。
根拠キャリアコンサルタント倫理綱領(多重関係の回避)
「名称独占資格」と「業務独占資格」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A名称独占資格は資格者以外がその業務を行うこと自体を禁止するのに対し、業務独占資格は資格者以外がその名称を用いることのみを禁止する
- B業務独占資格は資格者以外がその名称を用いることのみを禁止するのに対し、名称独占資格は資格者以外がその業務を行うこと自体を禁止する
- ✓名称独占資格は資格者以外がその名称を用いることを禁止するが業務自体の実施は禁止しないのに対し、業務独占資格は資格者以外がその業務を行うこと自体を禁止する
- D名称独占資格と業務独占資格はいずれも資格者以外の業務実施と名称使用の両方を禁止する点で共通している
解説
名称独占資格は資格を持たない者が名称を用いることのみを禁止し業務自体は禁止しないのに対し、業務独占資格は資格を持たない者が業務を行うこと自体を禁止するという違いがある。キャリアコンサルタントは前者に該当する。
根拠職業能力開発促進法(キャリアコンサルタントの位置づけ・資格制度における名称独占と業務独占の区別)
キャリアコンサルタントPは、新規のクライアントQとの初回面談の冒頭で、相談の目的や範囲、守秘義務の範囲とその例外、相談記録の取扱いについて説明し、Qの同意を得てから本題の相談に入った。この対応が重視している考え方として最も適切なものはどれか。
- Aカタルシス効果
- Bピグマリオン効果
- ✓インフォームド・コンセント
- Dラポールの転移
解説
相談の目的・範囲、守秘義務の範囲、記録の取扱い等をあらかじめ説明し同意を得る対応は、インフォームド・コンセントの考え方に基づくものである。
根拠キャリアコンサルタント倫理綱領(インフォームド・コンセント)
企業に雇用されるキャリアコンサルタントは、社員との面談で知り得た私的な悩みについて、その社員の上司から「業務の参考にしたいので内容を教えてほしい」と求められた。この場面でキャリアコンサルタントが取るべき対応として、最も適切なものはどれか。
- A本人の同意なく、上司の指示であるため業務上必要な範囲で情報を提供する
- B相談内容を適切に加工し、本人が特定できないようにしてから提供する
- C組織の人事部に相談内容をそのまま報告し、その後本人に事後報告する
- ✓守秘義務を理由に、本人の同意なく相談内容を開示することはできない旨を上司に説明し、開示しない
解説
キャリアコンサルタントは相談を通じて知り得た秘密を本人の同意なく第三者に開示してはならない。上司であっても例外ではなく、加工して提供することも実質的な開示にあたるため不適切である。
根拠職業能力開発促進法上のキャリアコンサルタントの秘密保持義務/キャリアコンサルタント倫理綱領
キャリアコンサルタント倫理綱領上の規定と、職業能力開発促進法上のキャリアコンサルタントの義務との違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A倫理綱領は国の法律であり違反すれば刑事罰が科されるが、職業能力開発促進法上の義務は業界団体の自主規範であり罰則はない
- B両者は内容・効力ともに同一であり、区別する意味はない
- ✓倫理綱領は職能団体等が自主的に定める行動指針であるのに対し、職業能力開発促進法上の義務(秘密保持義務・信用失墜行為の禁止等)は国家資格者として法律上課される義務であり、違反時には登録取消し等の行政処分の対象となり得る
- D倫理綱領は実技試験でのみ適用され、職業能力開発促進法上の義務は学科試験でのみ適用される
解説
倫理綱領は職能団体等が定める自主的な行動指針であるのに対し、職業能力開発促進法上の義務は国家資格者として法律上課される義務であり、違反すれば登録取消し等の行政処分につながり得る点で性質が異なる。
根拠キャリアコンサルタント倫理綱領と職業能力開発促進法上の義務の関係
キャリアコンサルティングにおけるインテーク面接(初回面接)の主たる目的として、最も適切なものはどれか。
- ✓クライエントとの信頼関係を構築し、相談の主訴や状況を把握すること
- Bクライエントに具体的な行動計画を提示し即座に実行させること
- Cクライエントの性格を心理テストで診断確定すること
- Dクライエントの転職先企業を決定すること
解説
インテーク面接は相談関係を築きながら、相談者が抱える問題や相談に来た経緯・主訴を把握する段階であり、具体的な行動計画の実行や診断確定、転職先決定は後の段階や範囲外の事項である。
根拠キャリアコンサルティングの相談過程(インテーク面接・関係構築と問題把握)
面接試験のロールプレイで、相談者は「今の仕事に不満がある」と話し始めたが、話を聴いていくと実際には上司との関係に強い悩みを抱えていることが徐々に明らかになってきた。この場面でキャリアコンサルタントが取るべき対応として、最も適切なものはどれか。
- A当初の主訴である仕事の不満についてのみ掘り下げ、上司との関係には触れない
- B上司との関係の悩みは専門外として、すぐに他の相談機関へ紹介する
- ✓相談者の語りの変化に注意を払いながら、上司との関係について相談者自身が語る内容を傾聴し、相談者が本当に困っていることを共に明確化していく
- D相談者の話が当初の主訴と異なるため、話を仕事の不満に戻すよう指示する
解説
面談の中で主訴の背後にある本質的な悩みが見えてきた場合、キャリアコンサルタントはその変化を傾聴し、相談者とともに真の課題を明確化していくことが求められる。
根拠キャリアコンサルティングの相談過程における傾聴と問題把握の技術
相談者が面談の冒頭から「もう会社を辞めたい」とだけ繰り返し、辞めたい理由や今後の希望について具体的に語ろうとしない。この場面でキャリアコンサルタントが取るべき対応として、最も適切なものはどれか。
- ✓「辞めたい」という気持ちを受け止めながら、どのような状況や思いがあってそう感じているのかを、開かれた質問などを用いて丁寧に聴いていく
- B辞めたい理由を問い詰め、早急に退職の是非を判断させる
- C退職は望ましくないと明確に助言し、翻意を促す
- D具体的な話が出ないことを理由に、面談を中断し後日の再設定を提案する
解説
表出された感情をまず受け止め、開かれた質問を用いて背景にある状況や思いを引き出していくことが、相談者の本質的な問題理解につながる基本的な対応である。
根拠カウンセリングの基本的応答技法(傾聴・開かれた質問の活用)
キャリアコンサルタントが相談記録(ケースレコード)を作成する目的として、最も適切なものはどれか。
- Aクライエントの個人的な噂を記録し関係者に周知するため
- ✓相談の経過や内容を記録し、支援の継続性や振り返り、必要に応じた連携に活用するため
- Cキャリアコンサルタントの労働時間を管理するため
- Dクライエントの合否を判定するため
解説
相談記録は、面談の経過や内容を正確に残し、次回以降の支援の継続性を保つとともに、振り返りや関係者との適切な連携に活用するために作成される。
根拠キャリアコンサルタントの業務における相談記録の作成・管理
面接試験のロールプレイにおいて、相談者の話が多岐にわたり、限られた面談時間内にまとめる見通しが立たなくなってきた。この場面でキャリアコンサルタントが取るべき対応として、最も適切なものはどれか。
- A時間内に収めるため相談者の話を一方的に遮り、結論を提示する
- B時間を超過してでも全ての話を聞き終えるまで面談を続ける
- C話がまとまらないことを理由に、相談者に話し方の改善を求める
- ✓限られた時間であることを踏まえ、これまでの話を要約しながら今回の面談で取り上げる焦点を相談者と共に絞り込んでいく
解説
時間的制約がある面談では、これまでの話を要約して整理し、相談者と協働して焦点を絞り込んでいくことが、限られた時間を有効に使うための適切な対応である。
根拠キャリアコンサルティングの面談進行における時間管理と要約技法
相談者Rさんは「転職すべきか分からない」と話し、複数回の面談でも同じ迷いを繰り返し、具体的な比較検討が進んでいない。この場面でキャリアコンサルタントが行う対応として最も適切なものはどれか。
- ✓各選択肢のメリット・デメリットを相談者とともに整理し、意思決定の材料を可視化する
- B相談者の代わりに結論を出し、転職の是非を明確に伝える
- C迷いは自然なことなので、結論を急がせず放置して自然に決まるのを待つ
- D転職以外の話題に切り替え、意思決定の話題を避ける
解説
意思決定支援では、カウンセラーが結論を代行したり放置したりするのではなく、選択肢ごとの利害得失を相談者とともに可視化し、自己決定を促すことが基本となる。
根拠キャリアコンサルティングにおける意思決定支援の技能
キャリアコンサルティングにおける一般的な相談過程を構成する次の4つの要素を、通常行われる順序に並べたものはどれか。①目標設定 ②ラポールの形成 ③方策の実行 ④問題の把握(情報収集)
- A①→②→③→④
- B②→①→④→③
- ✓②→④→①→③
- D④→②→①→③
解説
一般的な相談過程では、まずラポールを形成し、次に相談者の情報・問題を把握したうえで目標を設定し、最後に具体的な方策を実行するという流れが基本となる。
根拠キャリアコンサルティングの標準的な相談過程に関する技能